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2014年05月1日

アグリブリッジフォーラム

ABS news every.取材記 2014.1.20(月)

県内の農業関係者が成長のヒントを探る「あきぎんアグリブリッジフォーラム」
秋田市の秋田拠点センター・アルヴェで開かれました。



株式会社ドリームリンクの原野正さん


株式会社タカヤナギの伊藤慎さん

株式会社イヤタカからは星川淳さんと工藤実さん

パネルディスカッションや講演それに意見交換会などを通じて、生産者として何かプラスαになるものを得ようと、およそ400人が参加しました。


東北共立の赤坂悟カメラマンとこの日も一緒です

読んで字のとおり秋田銀行の主催、秋田魁新報社が共催しています。


すごい人です。代表取締役・湊屋隆夫(ミナトヤタカオ)頭取です。
田村の通う理容店は頭取の以前通っていた理容店と同じです

時間の関係でフォーラムの序盤しか取材することができませんでしたが、とても参考になる話を聞けました。


「農業生産法人サラダボウル」の田中進社長

山梨県中央市でトマトをはじめ、13[ha]の農地を使って野菜を30品目を生産している「農業生産法人サラダボウル」の田中進(ススム)社長が講演しました。

田中進さんは1972年に山梨県中央市で農家の次男として生まれ、横浜国立大学の国際経営学部を卒業後、東海銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)に就職しました。
その後、プルデンシャル生命保険に転職し営業マンとして年収ン千万円を得ていたものの、一転して農業に就で起業したというすごい経歴の持ち主です。

サラリーマン時代にベンチャー企業のサポートした経験もあり、農業で新しいカタチを自分で創りたいと起業しました。

細かい経歴はネットで検索してください。
いまでは30人の従業員を使うまでに成長している、すごい会社なんです。

以前、某テレビ局の「朝鳥」というような番組で紹介されたときの模様をDVDで簡単に会場で見せてくれたのですが

・ムリムダムラをなくしている
・人材育成をしている
という2点に尽きました

すぐにでも実践できそうなことでは・・・

たとえば大きなものから小さなものまで農機具を管理すること。
鎌も耕運機もシャベルもコンテナも定位置に置いて、誰が何を使っていて、何がないのかがひと目でわかる。
責任の所在も明確になるし、

「おーい□□さん スコップどこやった?」
「わかんないです ○○さんが知ってるかも」

「○○さん スコップ使った?」
「いやー 使ってないですね△△さんじゃないですか?」

「△△さん、スコップ知ってる?」
「確か□□さんが持ってたような気がしますけど・・・」

ってなことで、完全に時間が無駄になるわけです。
そのロスがなくなるということ。

それに軽トラに耕運機などを載せる場合、地面からトラックの荷台に斜めの板を渡してエンジンをかけて斜面を登らせるという結構めんどうな作業をしなければならないそうで、だったら耕運機をしまう場所を、軽トラの荷台と同じ高さの位置にして、軽トラに段差なく載せられるようにしたら、難しい技術も労力も半減するじゃないか、というような合理的な考えのもと会社運営をしています。


勉強になりました!金融業の経験があるので、そういう点では旧態にとらわれず、新しい視点で農業を見ているんだと思います

また全員にトランシーバーを持たせて
「1 対 1」ではなくて「1 対 多」もしくは
「多 対 多」となるような情報共有を図っています。

入社した当時に教わった事、いままで何年も同じやり方でやってきたこと、いわゆる当たり前になる=常態化してしまうと、もう頭が錆付いて工夫がなくなってきます。

当たり前の視点で当たり前の改善をすることも、とても大切です。

同時に田中さんはプレイングマネージャー(選手兼任監督)をどう育てるかを考えています。
「経験がない人たちは沢山のことができない」
金融機関に勤めていたころ、こうしたことに苦しむ数多の企業を見てきたようです。

田中さんの以前のインタビューを引用すると
「エースで4番に頼れば、ベンチャー企業はつぶれる。
 短期的には利益が出ても持続する力がない。
 素人集団で回せる会社になることが大事。
 要は普通の子を育てる、普通の人が活躍できる場をどう整えるか。
 きのう来た研修生が戦力になる形・作業をどうつくるかなんです」
とのことでした。

大会で勝つためのチームマネジメントとは異なりますが
一般のマネジメントの面で大変参考になります。

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