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2014年04月30日

荒川静香さん

ABS news every.取材記 2014.1.29(水)

秋田にも縁(ゆかり)のある五輪フィギュアスケートの金メダリストが県立スケート場にやってきました。
8年前のイタリア・トリノ五輪で日本でただ1人金メダルを獲得したのが、仙台出身の荒川静香さんです。

現在は「プロスケーター」であり、秋田公立美術大学の「客員教授」を務めています。
よく文化人や芸能人が「○○大学の客員教授」を務めるということが話題やニュースになります。
いわゆるあれです。

荒川さんは年数回、美や表現力をテーマに学生に講義するわけです。今回は講義のために秋田市を訪れました。

プロスケーターであるため練習は毎日1時間半程度必ず滑っているとのこと。
そこで県立スケート場を借りて日課の練習を普段どおりに行いました。
なおかつ今回は大学生の勉強の為に練習を公開してくれました。


みんな美大生です 短大生もいます

荒川さんはお父さんの晃市さんが男鹿市出身です。
親族も県内にいて、秋田にもゆかりが深いアスリートの1人。
トリノ五輪で金メダルを獲ったときにも県内が湧きましたね~

小学生の頃、一度滑ったことがあるという県立スケート場のリンクに約20年ぶりに立った荒川さん

その荒川さんをモデルにして学生が学んでいたのが「クロッキー」と呼ばれる技法

三省堂の「カタカナ語」辞典によると

【クロッキー】(仏:croquis)
速写、デッサンの一種。人物などの動き・量感などを大胆につかんで迅速に描くこと

きょうは学科に関係なく約140人の学生が集まりました。
多くの学生がクロッキーの経験がありますが、金メダリストをモデルにすることはなかなかありません。


これがクロッキーです みんな真剣

そして世界の頂点にたったときに流行語にもなったあの技も...


レイバックイナバウアー

一流選手はすごいですねー
何がスゴイかというと、軽い練習であっても美しいんです。

スケート素人が見ても、指先、頭の先 爪先までピシッとしてふらついてないというか、理工学部の大学生が実験リポートで使う曲線定規(?)のような美しさがあります。

学生達は荒川さんの美技に見とれながら、スケッチブックにデッサンしていました。

秋美の先生が話していました。
「いいですかー これから先、金メダリストをクロッキーする機会なんて そうそうないですからねー」

そりゃそうですよ(笑) 本当に貴重な機会でした。

ここで世の中の誤解をお伝えします。
「イナバウアー」は上半身を後ろに反らす技ではありません。

それは「レイバック」です。後ろに反りながらスピンするのを「レイバックスピン」と言うんです。

じゃあイナバウアーは何かというと、ちゃんと日本スケート連盟の公式WEBに掲載されています。

【イナ・バウアー】
片足を曲げて前に、片足を伸ばした状態で後ろに引いて、横方向に滑る技術。
荒川選手のように背中を大きく反らせるバリエーションを加えるとさらに美しく見えます。

つまりは荒川静香選手のは「レイバックイナバウアー」ってことです。
なんでも1950年代に活躍した旧・西ドイツの女性フィギュアスケート選手、イナ・バウアー選手が始めたのでその名前がついたようです。

なお秋田公立美術大学によると、2014年度も客員教授をお願いする予定だったそうです

が、しかし! 本人の公式WEBで妊娠を発表した荒川さん!
このため今年度の客員教授の話は一旦ストップしています。

それでも、おめでとうございます!!
新しい命の誕生はきっと様々な活力と豊かな表現力をもたらしてくれると勝手に思っています。
クールビューティーじゃなくてウォームビューティーになったりして・・・


客員教授の練習終わりのスマイル

ただ、これでは田村のブログは終わりません。
先月まで ABSラジオで毎週木曜に放送していた「箭内優(ヤナイユウ)」をお聞きになってました?

横手市出身のシンガーソングライター高橋優(ユウ)さんと、数多くのCMを手がけるクリエイティブディレクターである箭内道彦(ヤナイミチヒコ)さんが「何かをやろうとトークを繰り広げていたトークバラエティー番組だったのですが

その箭内道彦さんが、秋美の客員教授になるそうです
出来上がった大学案内のパンフに掲載されているとかで、どこの新聞社も取り上げてないいわゆる「抜きネタ」です(笑)
詳細は定まっていませんが日を追って明らかになると思います。

箭内さんはお会いした事はもちろんありませんが、東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業後 広告代理店・博報堂に入社したという華々しい経歴を持っていらっしゃいます。

商業デザイン、実用デザイン、耳目を集めるデザインなど、広告業界での経験も学生にとっては重要な講義になるんじゃないかなと期待しています。

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