華旬菜
ABS news every.取材記 2014.4.25(金)
県内産の農作物の販路拡大を目的に設立された「あきた食彩プロデュース」という会社があります。
まさに「食」の「彩り」をプロデュースする会社なのです。
今回、贈答用の新商品が発売されました。
それが「華旬菜(はなしゅんさい)」という商品です。
秋田の食卓には「がっこ(雅香)」が欠かせません。
漬け物は秋田弁で「がっこ」と言います。
その土地、その土地で漬け物文化は多彩な発展をしています。
秋田も例外ではないんですが、こと「土産物」となると、なかなかよさそうなものがなく「いぶりがっこ」丸一本とか、「大根の山ぶとう漬け」1パックとか、贈答用としていい具合の商品がなかったそうです。
事実、みやげ物ベスト5には漬け物関連商品が入っていませんでした。
そこで満を持して「あきた食彩プロデュース」が発表したのは県内産の野菜を使った「華旬菜」という漬物の詰め合わせなのです。
税抜きで6本入りが3500円、3本入りが2000円。
田村と同じ名前の沢井修(オサム)社長など5人が県庁を訪れ、橋口昌道(マサミチ)副知事に試食してもらいました。
副知事に熱弁を奮うあきた食彩プロデュースの沢井修社長。元秋田キャッスルホテル社長でもいらっしゃる生え抜きのサービスのプロフェッショナルです。左は出資する北都銀行の伊藤兵一(ヒョウイチ)専務取締役。
秋田キャッスルホテルから借りてきたという6つの仕切り皿に乗せると、もう素敵な一品料理。料理は見た目も重要です
「華旬菜」は
・「雄勝野きむらや」(湯沢市)
・「あいのの温泉直売所」(横手市山内)
県南の漬け物業者2社が、漬物加工販売業者「(株)もり」の森義治(ヨシハル)社長と、企画会社「クリップ」 島田昭彦(シマダアキヒコ)社長の京都の2人をアドバイザーとして迎えて商品化したんです。
森義治さんは、千枚漬けなどが有名な京都の漬物の「ブランド化」に成功している社長であり、島田昭彦さんは「おもてなしを世界語に」をモットーに、京都・東京・海外・観光・海外進出支援などを行う事業プロデューサーです。サントリーの伊右衛門のカフェの「伊右衛門サロン」のプロデュースなどを手がけています。
2人とも観光と土産の先進地・京都がホームグラウンドです。
つまり
県南漬け物業者×京都
=県南漬け物業者×(森義治×島田昭彦)
=華旬菜
てな式が出来上がるわけで、この掛け算の式を立てたのが「あきた食彩プロデュース」ということです。
この2社と手を結び、県外で贈答品として喜ばれる漬物を完成させました。
ちょろぎは形が面白いし歯ごたえがあるし美味しいです
田村&竹内カメラマンが食いましたよ~
食リポートはありませんが、合間に試食したらうめがったごと。
味も秋田のこてこて塩味じゃなく、どことなく雅な上品さが漂うほどよい塩分と甘さでした。
味は、県外への土産を意識して、塩分を控えめにして甘さを出しているということです。
橋口副知事も食べますよ。鉈漬けがお好きだそうで
漬け物解説は仕切り皿の写真上段から左に順に説明します。(下段も左から順に)
・「いぶりがっこ」...山菜のみずの実をあしらっています
・「山内にんじん松前風」...横手市山内地域の伝統野菜。「山内にんじん」が持つ甘さや香りを松前風にした漬け物。するめや昆布が入っているので松前風
・「胡瓜と山ごぼうの小筒漬け」...小筒に見立てた胡瓜に山ごぼうを詰め込んだ、味噌と醤油の二段仕込み
・「香菊の山吹漬け」...よく菊が食される秋田。その菊の彩りを活かしながら、大根としその実を添え芳醇な風味に
・「大根なた漬け」...大根を鉈で切ったものを、甘酒で漬け込んだ甘麹漬け
・「ちょろぎ贅沢漬け」...湯沢市に伝わる伝統野菜の「ちょろぎ」を酢漬けに。胡瓜と茗荷と紫蘇も入ってます
サイズもちょうどいいんですね、漬け物を1袋もらうと食べきれないことが多々あります。
そうならないように、いい感じのサイズで6本が巻物のように化粧箱に入っています。
70~110g程度なので、食べ切りサイズです。
ちなみに箱のオレンジ色は、山内にんじんをイメージしたそうです。
青森出身 竹内誠カメラマンとの久しぶりの取材。青森のみなさま、更新サボっててすいません。竹内さんは元気に仕事してますよ
4/25(金) トピコ、西武秋田店、あきた県産品プラザで販売されています。
県外でのデパートでの展開は、中元商戦が始まる6月頃を予定しています。
華旬菜を撮影する田村を撮影する竹内さん。誰もいなくなってからブログ用に撮影する姿を撮影