3Dプリンタ
ABS news every.取材記 2013.10.30(水)
今年開局60周年を迎えた秋田放送。
開局記念特別番組として、報道部の精鋭達が『another every.~あすを描け!その一歩から~ 』を11/16(土)に放送しました。
「ABS news every.」のスタッフが明日に向かって積極的に「その一歩」を踏み出した人たちを取材し放送しました。そのもうひとつの「ABS news every.」のなかで取材したのが最近話題の「3Dプリンタ」。
普通のプリンタは当然、紙類に文字を印刷します。
ただ紙の上にうすーーーーーくインクを乗せているのでわずかながら厚さが増しているんです。
業務用のコピーも静電気でトナーを固着させているのでトナーの分、厚さが増しています。
その繰り返しで、印刷を何回も何回も重ねればJOJO、 いや徐々に厚みが増して立体になっていく・・・トナーのような黒鉛じゃなくてプラスチックやアルミの粉を幾重にも塗っていけば、その素材の立体物が出来上がっていく・・・ 未来の映画のような話が今は 現実のものになっています。
立体のものを印刷するかのように再現する3Dプリンターは、県内でも様々な現場で活用され始めています。
秋田市にある秋田県産業技術センター
20年ほど前から光造形の技術研究を行っているのが県産業技術センターで、ここでは全国の自治体に先駆けて4年前に導入しました。これが3Dプリンターです
OBJET社製 Connex500 積層ピッチ 16μmと30μm
アクリル系UV硬化性樹脂をインクジェットで噴射しながら造形。紫外線を照射して硬化させるんだそうです。なんとイスラエルの会社の製品。モサドも使っているのか?
3次元のデータされあればどんなものでも再現できてしまいます。
しかも部品を作って組み合わせるわけではなく、いきなりその形に仕上がってしまうので、継ぎ目なしの製品が完成します。
OBJET社製 Connex500 積層ピッチ 16μmと30μm
すごいでしょー。田村がつくってるわけじゃないけど
データがなければ作ってしまいます。
非接触三次元デジタイザー「COMET 5-4M」です。「Steinbichier Optotechinic」というドイツ会社の製品で測定範囲は55×55×50mmから760×760×500mm。420万画素のCCDを使い10-20分程度で測定可能。こんなデータのことを原稿に書いたら間違いなくカットされるので、ブログでしか書きません
CCDカメラを使い対象物を回転させながら3次元データを測る機械です。ピッチの違う縞を照射してパソコンで解析します。凹面凸面も微妙な変化の差分をとればなめらかなデータを取得できるわけですよ。最初に考えた人はすごい発想です。
それをプリンタに取り込み、特殊な樹脂を0.03mmという薄さで重ねあわせて立体物を作っていきます。厚さ1cmぐらいのモンキーレンチなら45分ぐらいで作成終了。
で、コピー機と同じように、黒いトナーなら黒印刷だけですが、素材を変化させると、その素材をつかったモンキーレンチが完成します。
これが素材パック。そのうちジルコニウムパックとかチタンパック、ゴールドパック、プラチナパックとかが出てくれば、純金の超複雑な立体物もつくれちゃいます。プラチナパックがあったとしたらン千万円になるんだろーな
固定カメラで早送り再生
3人は左から太田直樹記者兼デスク兼 エディター。真中は常連、東北共立 竹内誠カメラマン。右は内田富士夫研究員。すごく丁寧に説明してくれました
そのうしろから。取材もせず記念撮影w
「最新の技術はすごいなぁ」って 竹内vs.田村の写真の撮り合い。このクルーちゃんと取材してますか?
内田さんにインタビュー。あれれ?竹内さん、タリー点いてますよ・・・
現在、急速に進歩・普及が進んでいる3Dプリンター。
新たな技術は、地方のものづくりにも力を与えてくれる大きな可能性を秘めています。
ちなみにインタビューは2回に分けて撮りました。
竹内さんの服装が違うのはそのためです
10/30と11/1に撮影しました。わからなかったでしょう?