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2013年12月26日

デザイン講習会

ABS news every.取材記 2013.11.4(月)

秋田市の工芸品を全国に発信しようとデザインに着目した「秋田市工芸デザイン講習会」が「にぎわい交流館AU」が11/4(月)秋田市で開かれました。


カメラはヴィジュアルスペース中村茂明さん

秋田市が主催するこの講習会は秋田市の工芸品の認知度を高めて産業の振興を図ろうと毎年開催されています。

この日は陶芸や金属工芸、木工の職人など およそ20人が参加しました。

ところで、講習は「秋田市」が主催した会なんですが、秋田市の工芸品というとどんなのが思い浮かびますか?

金属工芸なら 秋田銀線細工・杢目銅
染色品なら  秋田蕗摺り
陶芸品なら  秋田焼・みなと焼・保戸野窯・寺内焼古四王窯・寺内焼・須恵沢窯
漆芸品なら  生駒塗
木工芸     桜皮細工
ほかにも   籐工芸・あけび工芸・七宝・グラスアート

知らないものもあるでしょうし、持っているものもあるでしょう。
いずれ秋田市のWEBに掲載されています。

デザインは重要です。『人は見た目が9割』てな新書もあるぐらいですし、人だけじゃなく工芸品だって重要です。初めて見た人が手に取るか取らないかは、スペック云々ではなく見た目ですから。

講師は秋田公立美術大学でデザインを専門に教える五十嵐潤(ジュン)教授。 


准教授じゃないですよ五十嵐潤先生です。
リハビリテーション機器メーカーで医療・福祉機器の開発担当、フリーランスデザイナー、通商産業省選定グッドデザイン審査員などの経験があり 現在は秋田公立美術大学美術学部美術学科の教授でいらっしゃいます。学校用木製机椅子のデザインや川連漆器のデザイン、太陽光発電式街路照明灯のデザインなども研究されていました。

この度、秋田県内でのグッドデザイン賞受賞数が過去最多の14件となったということを皆さんに伝えるとともに、写真でデザインの紹介をしていきました。

鹿角市のアートフォルム(有) ひねり髪すき
仙北市の(株)藤木伝四郎商店 樺細工の茶筒
大館市の(有)日樽市     杉桶樽の美カップ
(株)大館工芸社     曲げわっぱの「渦」などなど

14件の社名と品名が秋田県のWEBに掲載されています。
どんなものは検索してみてね


今年は多かったみたいですね。年々増えてます

五十嵐教授は難しいことをしなくてもデザインに反映させられることを強調しました。主催した秋田市ではDCで秋田を訪れる人も多いので、今後の工芸品の参考にして欲しいと話していました。

WEBを見ろ見ろとばかりで申し訳ありませんが、グッドデザイン賞のWEB をみると面白いですよー

おしゃれであり、機能的であるのがデザインだと言わんばかりに多くの商品が掲載されています。「え!? 図書館も???」
みたいな印象を受けることでしょう。

奇抜さだけでは実用的ではない、合理性を追求するだけでは面白くない場合もある・・・

「Microsoft Word」の文字フォントもデザインです。
見ただけで文字の雰囲気が伝わる素晴らしいデザインだと思います。

ラジオのキューシートもデザイン。
忘年会の案内もデザイン、ハガキのレイアウトだってデザイン、スーパーの目玉商品の展示だって、値札1つとってもデザインが活かされています。

放送原稿の書き方にもデザインがあります。

新聞原稿や小説と違い、テレビやラジオはアナウンサーの声を通してニュースや情報を伝えます。そこでアナウンサーが捉え方を間違わないように、一連の言葉、一連の文脈、言葉の区切りを視覚的にデザインしたものが「千鳥書き」と呼ばれているスタイルです。

共同通信の放送原稿はこのスタイルで配信されます。
田村もこのスタイルを毎日踏襲して原稿を書いています。
語句のまとまりがひと目でわかるので、句点を打つ回数が少なくて済みます。句点も意味がある記号です。
ランダムに打つものではありません。よく句点をいつ打つのかわからないという声が聞こえますが、原稿を書いて読んでいると、そして常に文章の意味を考えているとよくわかってきます。


これが「千鳥書き」

一方で、屋根からランダムに落ちてくる雨だれを意識してつけた名称なのか?
上がそろって語尾がランダムになっているものが「雨だれ式」と呼ばれています。
秋田放送では「雨だれ式」で書く人もよくいます。


これが「雨だれ式」

小説のように上から順番にずらずら書いても読めますが、視覚的なまとまりをつくることで、段落や起承転結、あるいは修飾語・被修飾語がわかりやすくなります。

立体造形物だけではないのがデザインの面白いところです。

あ、今回の取材は秋田市の工芸品が世の中でより注目されるようにっていうことで、参考にしてほしいという願いがこめられていますので、本題と大きく離れてしまいましたが、多くのことを吸収して新しい造形物の製作に取り組むのではないかなと思います。


みんなヒントをつかもうと学んでいます

DCも残りわずか、秋田市に来た観光客の皆さん!
土産店で土産品を覘いて行って下さいね

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