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2013年12月23日

正月じゃんご料理教室

ABS news every.取材記 2013.12.19(水)

ユネスコの無形文化遺産への登録が決まった「和食」には、様々な味と料理があります。
季節を感じられる料理のひとつ"正月料理"というと「お節」が代表格ですが、お節だけじゃない田舎の味を伝える正月の「じゃんご」料理の教室が、12/19(水)、秋田市のサンパル秋田で開かれました。
正月料理教室は、秋田市の女性学習センターが伝統文化講座の1つとして毎年開いています。
25人が受講しました。応募はもっと多かったそうで、教室の人気の高さがうかがえます。

講師は70年以上、料理に携わっているじゃんご料理研究家の見上藤枝さんです。

そっか! だから人気だったんだ!


和食のときに朝っぱらからお邪魔してしまった秋田市のおばあちゃんです。81歳の元気なおばあちゃん。
「しょしぃ しょしぃ」を連呼していたんですが、そんなことないですよ。テレビも料理も大ベテラン

この日は「お節」以外で比較的簡単に作れる家庭の正月料理がテーマです。
【じゃんご】 秋田弁で田舎の意味


南天と松葉はおばあちゃんが庭から持ってきたもの。食べられないけれどこういうのが正月の雰囲気を出すんですよ

ここでレシピを書いちゃうと、教室の意味がなくなるのであえて書きませんが、家にあるようなもの+ちょっとしたもので、まあ豪華な正月料理が6品も出来るんです。


あらら、仲良し2人組も・・・

取材していて気付いたのが、矢鱈とみなさん手際がよくスピード感が満載だったということ。
そーですよね、"初心者"料理教室じゃなくて、家庭で普段料理を作っているみなさんの、レパートリーの幅を広げるための教室ですから・・・

だからおばあちゃんも受講生も、「少量のアドバイス」でなんとかなってしまうんだなあと思いました。

新人アナウンサーに「会社のこと」「アナウンスメントのこと」「取材のマナー」なんて教えても、全然頭に入らないし、何が重要で教わってんのかすらわからないでしょうけど、少し経験を積んだアナウンサーならすいすい頭に入ってくるみたいなもんで、さすがセミプロのみなさん。お見事でした。

1つだけ『生鮭の塩釜焼き』は、たっぷりの粗塩と片栗粉を加えたメレンゲを塗ってオーブンで焼くと、柔らかい塩味が染みて、まさにいい塩梅になります。
おばあちゃん曰く「料亭なんかで出るのも家で簡単にできるの」と。相当手がかかっているように見えるだけで、実は家庭バージョンは15分ぐらいで出来てしまいます。


白い方が成功、メロンパン風情は塩を入れ忘れたため、メレンゲを焼いただけになってしまったもの(笑)
たまに間違いもありますよね、M屋さん

ほかにも「昆布と鰊の煮物」などが出来上がりました。

作った後はもちろんみんなで試食しました。
みなさんの感想を聞くと「母の味を思い出す」とか「懐かしい味だ」とか、高級な味というよりも「心」を味わっているようなそんな気がしました。
藤枝おばあちゃんは「昔からの料理はそれなりに良いと思う。昔から続いているのは一品でもいいから伝えていければ幸せだなと思います」とコメントしています。
和食の良さをこんなところでも再確認した田村でした。

ところで・・・


あれれ、なぜ河北新報のカメラが・・・

この日、河北新報 秋田総局の橋本智子記者が体験取材に訪れていました。休みを利用して、おばあちゃんの料理教室に参加して、それを自ら記事にするとのこと。
やっぱり物事を伝えるには、自分の目耳鼻舌肌で感じないと説得力もないし、発見もないし、面白くないですからねー。
新聞記者も大変です・・・


料理した後は もちろんカメラに収めますよ


きょうも田村と一緒だった竹内さんも「頂きます!」

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