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2013年12月12日

矢島の道路崩落事故3

ABS news every.取材記 2013.11.25(月)

11/25(月) 秋田市の秋田大学の教授のもとを訪れ土砂崩れのメカニズムを取材しました。

工学資源学部 土木環境工学科の及川洋(ヒロシ)教授です。


工学博士の及川洋(ヒロシ)教授

工学博士の及川先生は今回、"一般的な"沢地形での土砂崩れのメカニズムを説明してくれました。

及川先生によると・・・



山の斜面に道路を造成する場合、こんな形で盛り土(もりど・もりつち)をして道路の土台を形作ります


しかし、沢地形の場合、地下水があらゆる箇所から染み出ていて、「盛り土」の下の部分にも染みてくると・・・



水を含んだ土砂は摩擦も粘度も弱くなってくるとのことで、盛り土の下の部分が、土砂の重さを支えきれなくなり、盛り土の弱い部分に亀裂が入ります。そのまま崩落です。

及川先生は (株)イードが提供する「Response.」という自動車関連の総合ニュースサイトのページを印刷して見せてくれました。


「みなさんの記憶は薄れていると思うけれど、東名高速道路でも2009年8/11に沢地形での道路の崩落が起こってるんですよ」と話していました。

及川先生は「今(11/25)行くと当然現場にも入れないし救出作業のじゃまになるので、一段落してから現場の土質を見たい」と語りました。

及川先生が話してくれたのは、今回の原因ではなくて、あくまで「一般的な沢地形での盛り土の崩壊」という一般論。今回の矢島の道路の崩落の原因などが明らかになるのは、まだまだ先になりそうです。


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