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2013年12月11日

矢島の道路崩落事故2

ABS news every.取材記 2013.11.22(金)

11/22(金) 就寝は2:20。2時間ほど仮眠をとって4:40に起床。
まだ夜も明けない暗闇の中、現場へ向かいました。


撮影は5:24。この時期の夜明けは遅いんです

こういう災害の場合は、ディレクターや記者、カメラマンは寝ずに完全徹夜で仕事をするケースもあります。
同時に家族や親族のことを思うと、正直「眠い」とか「寒い」なんていう弱音を吐いていられません。

捜索が始まったのは 6:20頃から。
この日は現場リポートおよび、各種中継を主に担当しました。

災害現場というのは、取材だとは言え勝手に入れるわけではありません。2次災害の恐れもあるため、現場に制限をもうけられます。つまり撮影できるもの、それから伝えられることはかなり限られます。


鶯川大橋の上から撮影。鶯川まで落差があります


物々しい空気が車列からわかります


崩落現場から。約100m離れた地点から撮影


宮崎淳カメラマンと齊藤弥記者

アナウンサーとは言え、自分で原稿になりそうな物、原稿になりそうな事、気象状況、現場での人の話などなど自分で率先して取材し、しゃべれるようにしておく必要があります。


「スッキリ!!」「NNNストレイトニュース」「ヒルナンデス!」「情報ライブ ミヤネ屋」「あさ採りワイド秋田便」「ごくじょうラジオ」。電話も含めて、すべて リポートしました。テレビでは視覚・聴覚以外と補足説明などが主たるリポート。ラジオはアナウンサーがカメラの代わりに色大きさ雰囲気などをすべて描写します。


各局SNG車がスタンバイ。南南東の方角にある人工衛星JSATに向けて電波を出しています。直進性の高いFPUの電波が届きにくい山の中、ビルの陰などでの中継に活用されます。
【SNG】Satellite News Gathering 人工衛星をつかって映像・音声を放送局に届けるシステム
【FPU】Field Pickup Unit 人工衛星を経由せず各局の大きなアンテナに、直接まっすぐ電波を飛ばして映像・音声を届けるシステム


交替で現場に入る。消防のレスキューや自衛隊員

「何をしゃべればいいですか?」「原稿がまだ来ていません」は通用しませんし、そもそもそういう人は現場に行かせません。渡された原稿を中継現場前で読むだけなら記者でもできるし、寧ろ取材している記者の方がうまく伝えられることだってあります。アナウンサーでも、取材する力、原稿を書く力は必要です。
後学のため、原稿を美しく読むだけでは駄目だと口を酸っぱくして言ってるのはこんなところにも活きてきます。いずれも次の災害が起こらないように、次の被害が少なくなるようにするため、現状を伝えるため 現場の詳細をリポートするのです。


災害現場。包丁ですっぱり切ったように道路脇の斜面が崩落

その証拠に日本テレビの元アナウンサーで現在は報道部に所属し、現場の最前線をリポートする加藤聡(サトシ)記者。


加藤リポーターが、霙や霰の中、中継地点近くでのリポート

大きな事故・災害・事件になると、東京の日本テレビから番組ごとに取材・中継クルーがやってきて現場の現状を伝えます。
番組ごとというのは、ニュースと情報番組とでは伝えること・表現する狙いなどが異なるケースが多いので番組で抱えるフィールドキャスターなどが現場を訪れ、その番組のために取材してリポートします。

今回は「news every.」として加藤さんを派遣して現場で見つけたこと、現場で感じたことを伝えていました。

原稿なんて当然「無し!」。生まれて初めて訪れた土地でガンガンリポートして、中継して、藤井貴彦先輩からの質問に答えて・・・。 湯沢の立ち切り試合のような時間を「every.」day、繰り返しているわけで、「現場力」は相当磨かれています。


泥だらけになって引き上げる人たちをリポートする加藤さん

報道は、自然災害や事故など危険性や問題点をより多くの人に伝えるのが仕事です。
人々が詳細を知るのは、当事者以外はテレビラジオ新聞がほとんどだとおもいます。

結果的に 11/26 土砂崩れに巻き込まれた5人全員の死亡が確認されました。62~22歳の作業員男女5人が犠牲になった大惨事。

メディアの災害報道がいつもよい結果を生むとは限らないのですが、世間にこの事故を伝達することで次の災害をなくす、いや少しでも減らせるのであれば幸いです。各局・各番組も根底では同じ思いであると信じています。5人の冥福をお祈りするとともに家族のみなさまには謹んでお悔やみを申し上げます。

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