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2013年12月10日

和食

ABS news every.取材記 2013.12.5(木)

UNESCOが「和食」の無形文化遺産への新規登録を決めました。
22件目の登録になるそうです。

「和食」の取材で 12/05(木) 秋田市の見上藤枝おばあちゃんの家を朝っぱらから訪ねてしまいました・・・ 前日アポイントはとりましたのでいきなりじゃないんですけど、すんません


藤枝おばあちゃん 朝からホントにごめんなさい

「世界遺産」の登録などではよくメディアに登場していましたが
「無形文化遺産」というのもあるんですねー

世界遺産と同じような意味合いで、文化としてなくしてはならない、後世にも伝えなければならないものとし「世界に」認められたっていうことになりますね。

2009年には鹿角市八幡平の舞楽「大日舞楽堂」が登録されています。
そのほか能楽・歌舞伎・雅楽も登録されています。
「男鹿のナマハゲ」は申請して却下された経緯があります(泣)

【UNESCO】 ユネスコ 国際連合教育科学文化機関
(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization)

和食は
・豊富で新鮮な食材を使っている
・自然の美しさを表した盛りつけ
・栄養バランスのとれた構成
・正月や田植え、収穫祭のような年中行事と深く関係している

という点が高く評価されたようです。


朝から元気に忙しく朝食の準備をする81歳

食文化では
・フランス美食術
・地中海の食事
・メキシコの伝統料理
・トルコの伝統料理 ケシケキ

といった各国の料理が登録されています。

和食のベースとなるのが、ご飯と汁物、主菜、副菜という「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」
それにイノシン酸やグルタミン酸を含む「出汁(だし)」を多く含んでいることがポイントなんでしょう。

ちゃんと出汁をとった味噌汁なんてサイコーに旨いですからね~

味覚には

・甘味(あまみ) ・酸味(さんみ)
・苦味(にがみ) ・塩味(えんみ)があり

欧米ではこの4つが全てだったようですが、最近はちゃんと

旨味(うまみ)も5つ目の味として認識されています。

ただ小さい頃から「旨味」に慣れていない諸外国の人たちは、「旨味」がわからないなんていうことも聞きますね。

『築地魚河岸三代目』の16巻に旨味の話が載ってましたよ。

で、煮干でちゃんと出汁をとって味噌汁を作ってくれるのは藤枝おばあちゃんでしょう!
「ごくじょうラジオ」時代に毎週お世話になっていた、見上藤枝(みかみふじえ)おばあちゃん
御年81歳 3/27に82歳になる家庭料理研究家、いや、郷土料理研究家、いや、じゃんご料理研究家・・・

「ごくじょうラジオ」のときは田村は「1000のレシピを持つ・・・」と毎週紹介していました。

今回もマスコミの横暴というか前日の急なお願いにもかかわらず、快く和食を作ってくれました。


これがこの日の見上家の和朝食メニューだ!質素なのに豪華絢爛 欣喜雀躍


和朝食のアーーーーーーップ


無理を言って押しかけた(笑) 中村亮(リョウ)記者

田村も取材としてちゃんといただいたんですが、結論から言うと、おっさん3人が、ほぼ食い逃げをしてしまいました。


おばあちゃん おいしいっス

マンガみたいに「せめて皿洗いだけでも・・・」と言ったんですが「私の城に入らないで(笑)」といわれ、すごすご退散しました。

庭掃除にすればよかったですかね?

実際におばあちゃんの家で食べた朝ご飯はほんとに旨かったー。

田村の家は共働きだったため、父方の祖母の料理を食べることが多かったんです。
同時に、母方の祖母も料理が得意で、明治生まれなのにロールキャベツなんかを平気でつくっちゃうタイプの祖母でした。

そんな何気ない和食を作ってくれる祖母は2人とももういません。エプロンじゃなくて割烹着を着てご飯をつくってくれる藤枝おばあちゃんを見てすごく懐かしい気持ちになり、同時に「もっとおばあちゃん孝行をすればよかったなあ」と感じました。

今回の取材の本筋とは異なりますが、日本人の和食にはそんな秘めたる力があるのかもしれません。

「ごちそうさまでした」の "馳走"はもともと走り回るという意味。
つまり食事を作るために駆け回るという意味から来ているそうです。
和食はとくにその傾向があり、食材選びから盛り付けまで手間がかかります。

40になったばかりの田村。その2倍以上生きているおばあちゃん。

おばあちゃんの和食を一緒にいただいていると懐かしさと温かさとを感じました。
一流料理人の和食もしかり、家庭の和食もしかり、すばらしい食文化だとおもいます。

本当に本当に重ね重ね お礼を申し上げます。
藤枝おばあちゃん、ごちそうさまでした。

レシピが10000ぐらいになるまでは作り続けてください。


あれれ・・・


中村亮記者
「なかむらぁ、取材させてもらって、おめぇまでなにくってんなや」「おめえがなんで再撮に映ってんだよ」
って言われるよきっと(笑)


秋田ステージ吉川博カメラマン。きょうも撮影おつかれさまです


さらにおばあちゃんちにあった量りを見てください。田村の実家にもありました。超超超懐かしい量りです。

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