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2013年08月26日

姜尚中さん

ABS news every.取材記 2013.06.01(土)

5回シリーズでお送りするビッグネーム対談の4回目
ビッグネームというか、全国区の有名人です(←ミーハー)

姜尚中(カン・サンジュン) さんが6月に秋田を訪れました。


姜尚中 カン・サンジュン
1950年 8/12 熊本市生まれ 取材時は62歳 現在は63歳
早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了し国際基督教大学准教授などを経て、現在、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授
テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍中

秋田市高陽青柳町にある秋田幼稚園(赤田直樹園長)が生涯学習講座講演会の講師として招いたものです。

当初は整理券で100人の予定だったのですが、当日は300人を超えるみなさんが集まり大盛況。
マダムには大変人気があります。びっくりするほどです!

そして講演のテーマは「生きる力」だったのですが、その前日、秋田幼稚園の礼拝堂を使ってABS news every.のインタビューをお願いしました。

もちろん国際政治や政治思想を専門であるため、これまでもコメンテータとしてさまざまな番組に出演したり、執筆をしたりして自身の意見を世に投げかけてきていたのですが、最近は 政治というよりも「生きる」ということに主眼を置いた活動をしているようです。

勉学の面では、熊本でdocomoの2トップのような存在の済々黌(せいせいこう)出身の姜尚中さん。済々黌は県立高校で、選抜甲子園で優勝経験もあり、ラグビーでは花園出場経験もある、文武両道の優秀な高校のようですね。

その名門野球部に在籍していたものの、高校2年生のころから引っ込み思案になったそうです。

平たく言うと、9回裏2アウト満塁の逆転サヨナラのチャンス。
この場面でバッターボックスに立ちたいか、立ちたくないか・・・
ここで立ちたい人が野球選手になって、姜尚中さんはそうではなかった。
つまり「胆力」がなかったと話していました。
おまけに背は高いけれど、食べても太れない(笑)

そんなことから姜尚中さんは悩み、そこで夏目漱石の小説である「こゝろ」を読んだのが、「生きる力」を考えたはじまりだった・・・


政治学的一辺倒ではなくて、哲学的なことも執筆する幅の広さ

それだけではありません。東日本大震災の約2年前に息子さんを亡くした姜尚中さん。これまでとは全く違った面から「生きる」ことを考えたのではないかと思われます。

そして今年、姜尚中さんが出版した『心』という長編小説は、学生と大学教授の手紙のやり取りを通じて2人の交流を描いた物語です。自分が息子を失った体験を、悩める若者に向けて「物語」としてフィクションを書き上げました。
図書館では予約がいっぱいで、まったく借りられない状態が続いていました(笑)
手に取る機会があったら読んでみて下さい。


すてきな笑顔です。マダムに人気ある理由がわかります

そしてもしその『心』を読んで何かに悩むようであれば『悩む力』と『続・悩む力』をお勧めします。姜尚中さんの著書です。もちろんバックマージンはいただいておりません(笑)


非常にソフトな語り口で、穏やかな方でした。テレビで見たまんま、聞いたまんま

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