ABS news every.取材記　2013.07.19(金)

東日本旅客鉄道(株)秋田支社＝ＪＲ秋田では、定期的にメディアの記者を集めて懇話会を開催しています。

こちらがＪＲ秋田支社外観と懇話会の様子

ＪＲ側からの報道発表に加えて、記者からのざっくばらんな意見を聞き、経営や企画に反映させようというものです。

田村なんかはペーペーもいいところですが、ＪＲ東日本秋田支社ではエグゼクティブなみなさんが出席されるので、大変恐縮しています。

懇話会には８年ぶりぐらいの久しぶりの出席でした。

報道機関への発表＝プレスリリースとして新商品がありましたので、ニュースでは取り上げられなかった分、こちらで紹介します。

エントリーNo.1『日本海あわびちらし弁当』。7/20(土)新幹線停車駅で発売、1200円。

ＪＲ秋田支社ではこれまでスーパーこまちの開業に合わせて「山菜こまち弁当」などを開発してきましたが、今回は新幹線区間ではない「リゾートしらかみ」での旅のお供として売り出し中の「白神あわび」を使った弁当を開発しました。
駅弁ラインナップが増えたんですねー

白神あわびについては以前の田村のブログを参照してください。

蒸しあわび・イクラ・あきたこまちの酢飯・いか蒲鉾・蕗の油炒め・いぶりがっこなどなどを使ったちょっと上級な駅弁です。リゾートしらかみの車内でも販売します。

エントリーNo.2『秋田新幹線こまちE3系･E6系ポロシャツ』。7/20(土)発売、限定数十枚 3900円。
これが掲載されているころは売り切れているかもしれません

同じくＪＲ秋田支社では、地域との連携を深めるため秋田県産品の掘り起こしと、新たな商品のコラボレートをしています。そこで今回、横手市にある(株)ヴァルモードと連携して、ポロシャツを製造しました。

田村も知りませんでしたけど、(株)ヴァルモードはあのワニのマークでおなじみフランスの「ラコステ（Lacoste）」の直営工場でもあるそうです。

ピーンク

淺見郁樹秋田支社長が話していました。
「いくらポロシャツ作っても胸にババーンと列車の絵が描かれた服は一般の人が買いにくいでしょうから、シンプルデザインにしました。でも襟の一部だけ染色するのは結構大変らしい」
とのことです。

淺見郁樹（アサミイクジュ）秋田支社長

しかもラコステに製品を供給しているのであればクオリティは高いでしょう。そんなポロシャツがお目見えします。

しかーし、枚数は限定。

淺見支社長曰く
「ヴァルモードも新規の商品作って食べてるわけではないので、忙しい通常業務に加えて協力して下さった。だから枚数は限られてしまう」。

そんな枚数限定商品は、SS・S・M・L・LLとなっています。
掲載されるころ残っているかな･･･ 鉄道ファンの情報収集力はすごいですからねえ。

グレー

そうそう、田村の隣のメディアは「交通新聞」の記者の方でした。
「専門紙でそういう新聞があるんだー」と思い検索すると、なんと『ＪＲ時刻表』を出版している会社で、「旅の手帖」や「散歩の達人」も出しているというのを知りました。
雑誌名は知っていても出版社は勉強不足でした。

おまけに、日刊の「交通新聞」を発行しているんですねー
鉄道、航空、自動車の交通機関はもちろん観光、旅行など、交通運輸界の情報を提供している総合専門紙だとか。

きっとどのメディアよりもポロシャツの話題を、早くそして大々的に取り扱っていたりして･･･

同時にＪＲから発表があった「防雪柵」の新設。

2012年３月に秋田新幹線の脱線事故が、刈和野−神宮寺間でありました。ケガをする人もいませんでしたし、そのことは本当に幸いでした。国の運輸安全員会は事故原因を調査中で原因を明言していません。

しかしＪＲとしては「今できることに自社で取り組む」として防雪柵を設置することを決めました。いずれ原因が特定されていないとしても、雪が脱線の１つの要素であったことは間違いないだろうということで設置を決めたそうです。

区間は奥羽線の峰吉川-刈和野の中間あたりの600m区間と、刈和野-神宮寺間の神宮寺に近い区間2300m区間です。いずれも風上側（地図で言うと奥羽線の南側」に設置されます。

夏の時期は収納できる４ｍほどの高さの柵です。
道路沿いにある防雪柵と同じタイプだそうです。

運輸安全員会の調査結果で「雪の吹き溜まりではなく別のものが原因だ」と特定された場合は、また新たな対策をとるとのこと。これらはABS news every.の7/19(金)のトップニュースで報じた通りです。

多くの命を預かる鉄道。私たちは、何気なく乗車しているだけですが、安全100%を目指したＪＲの皆さんのたゆまぬ努力は今後も24時間365日続いていきます。