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2014年3月10日

復興

あの大震災から3年。
今週は一週間通して
「東日本大震災や、身近な防災」をテーマにお送りします。

2時台の特集コーナーでは
岩手県陸前高田市の菅野啓祐(かんのけいすけ)さん(72)に電話で話を聞きました。

菅野さんは、津波で自宅を流され、現在も仮設住宅で生活しています。
そして、2011年5月から、自宅跡地に、
"黄色いハンカチ"を掲げ、「復興を待って」います。その思いは2013年春にもごくじょうラジオでご紹介しました。

そして、今回電話でお話を聞いた中では
あの日から3年が経過する今の想いを聞きました。

菅野さんが希望する高台への住宅移転は
「平成30年(2018年)以降」と市から言われているそうです。

2014年現在から数えても4年後。
震災発生から数えれば、7年後です。
津波で自宅を、自分の街を失い、仮設住宅での生活を強いられ、
自分が理想とする生活を手に入れるのに7年も待たなければならない。
7年間も我慢が必要ということです。

ましてや予定が遅れる可能性も十分ありえます。
この3年の復興の進み具合を見ると、
「本当に今から4年後に完成するのか?」という疑問・心配もわいてきます。

やがて移転する高台の住まいでも「黄色いハンカチを掲げたい」と
菅野さんは話していました。
黄色いハンカチが街を見守る風景が一日でも早く訪れることを願います。

今週一週間の放送を通じて、
自分が我が家に帰れる事に感謝し、その上で
復興のために、自分に何かできることはないか、
防災のために、自分は何かするべきことがないか、
皆さんが再度考えるきっかけになればいいなと思います。

そして
震災の記憶を風化させないことも大切な防災です。自戒をこめて。

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