2009年12月31日(木)
賀内です。
ことし最後の「あさ採りワイド」は、お寺の鐘・梵鐘にまつわるドキュメンタリーをお送りしました。
梵鐘を作るには、その鐘を設置する場所によって設計が違います。高い所にあるなら、音が下に広がるように、平地なら音が横に広がるように、鐘の厚さを調整します。1600度の灼熱の銅を型に流し込んで作る作業は、やり直しなしの真剣勝負です。
そうした鐘も、時代に翻弄されることがありました。戦争中、武器弾薬の原料にするため金属製品は強制的に回収され、梵鐘もその例外ではありませんでした。男鹿市若美の向性院では、そうしたことがあったため、戦後、長い間梵鐘がありませんでしたが、19年前、やっと鐘が備えられました。お寺から鐘を召し上げてまで遂行した戦争とは、何だったのでしょうか。
鐘が鳴る時、人は、さまざまな思いにひたると言います。仕事や何やらに追われて、慌ただしく迎える年末かもしれませんが、いっとき、除夜の鐘に耳を傾けて、今年を振り返ってみませんか。
さて、「あさ採りワイド」は、明日も通常営業、どころか、パワーアップして「すごろくラジパルス」が街中を縦横無尽に走り、リポートを交えて、華々しくお送りします。鶴岡さんは、タップダンスの師匠とスタジオでタップを披露します。お家でおとそ気分で、あるいは、初売りや初もうでに出かける車中で、お聞きください。3万円の商品券が当たります!
今年一年、「あさ採りワイド」をお聞きいただき、ありがとうございました。
来年も「あさ採りワイド」を、どうぞごひいきに。