ABS news every.取材記　2014.5.7(水)

秋田市で大学生・大学院生・短大生・専門学校生・既卒者を対象とした合同就職面接会が、秋田市の秋田ビューホテルで開かれました。県や秋田労働局などが主催しています。

会場には県内に本社や事業所のある113のブースが用意されました。
大きな特徴はブースの数です。今回、採用を計画して集まった企業や団体の数は113団体。
過去最多ではありませんが、近年にないぐらい多くの団体が参加しています。

５月上旬に行われている　面接会の数字をここ６年並べてみると

2009年　60団体　参加650人　有効求人倍率0.30
2010年　51団体　参加690人　有効求人倍率0.39
2011年　61団体　参加723人　有効求人倍率0.50
2012年　66団体　参加688人　有効求人倍率0.65
2013年　97団体　参加522人　有効求人倍率0.69
2014年 113団体　参加452人　有効求人倍率0.88

有効求人倍率は学生の新卒とはリンクしない部分もありますが、参考までに記しました。季節調整値です。

言葉の意味が分からない方
有効求人倍率は、どのくらい職があるかを判断する尺度です。

たとえば、仕事の募集枠が200だったとき、
「仕事に就きたい」と考えている人が400人いたとすると
200÷400＝0.5

0.5＝50%　つまり　10人いたら50%→５人しか仕事につけないということ。
３月末時点での有効求人倍率は、どちらかというと中途退職者などのハローワークの数字なので、学生の新卒採用とは異なる部分もあります。

有効求人倍率が１を超えていたら、職を選びさえしなければ全員が仕事に就ける。
それでも企業は人が足りないから募集をかけているような状態です。

世の中の景気の動向と採用数は大きく関連しているはずです。
つまり、実感はそれほどないまでも、採用数、参加団体の数の増加を見ると、景気がよくなってきているのかな？
とも思ってしまいます。

さらに季節調整値というのは？

総務省のWEBによると
例えば、農業に就く人が春から夏にかけて増加し、秋以降減少していくというような、季節で毎年同じような動きをするものがある。いわゆる季節変動です。

冬場は仕事がなく、春から増え始めるとか、春は採用しちゃったばかりで、当分求人がないよなんていう季節変動を差し引いた値を、頭のいい人が考えた難しい計算で(←？)きっと出しているんですよ。
そうすれば平均的な求人倍率が分かるため、季節によってのずれが少なくなります。

ところで、採用者に「どんな学生を採用したいか」と尋ねると、大体答えは決まっています。

「明るく元気で　誠実で正直な学生がいいです」
「プラス思考で素直で勉強好きな学生を探してます」

おおむねこんな感じです

一生懸命汗を流して先輩の話を素直に聞いて、吸収して、面倒くさがらずになんでもやる新人は先輩に好かれます。

ひところ話題になった「EQ」が高い人は、新人時代はもちろん中堅社員になっても社会生活でも好かれるんだと思います。
EQは「Emotional Quotient」の略で、「心の知能指数」とも呼ばれているものです。
ダニエル・ゴールマンさんが提唱した概念で、よくIQ（Intelligence Quotient）＝知能指数が高いと「頭がよい」という１つのイメージになってますけれど（正確には違うようですが）、IQが高い人よりEQが高い人のほうが成功するってなことを結論付けています。

分かりやすく言うと

IQが高い人より、EQが高い人のほうが成功する

≒テストの成績は抜群にいいんだけど嫌われるタイプよりは、面白くて思いやりがあるクラスメイトの方が成功する

≒エースで四番なんだけど、すげー嫌な奴よりは、控えだけど率先してグラウンド整備したり、荷物を運んだりするタイプの方が、のちに部員からも慕われ成功する

みたいな感じです。

この辺は、MBAの通勤大学12「メンタルマネジメント」にも簡単に書かれています。（対人マネジメント）

海上保安庁・秋田県警・自衛隊などもブースを設けて採用活動および広報活動をしていました

人事の経験はありませんが、EQが高い人のほうが仕事の能力が伸びる気がします。おまけに認められる気がします。そして、採用されやすい気がします。自戒を込めて、就職活動の合間にこのブログを読んだ学生諸君に贈ります。新書でも読んで見てください。

まあ自分も当然出来てなかったでしょうし、半分心理学のエリアなので、まだまだ研究の余地が有るんだろうなと思います。

学生の就職活動はこれから本格化していきます。
合同就職面接会は９月にも開かれる予定です。

がんばれ！　学生諸君!!

蛇足ですが、去年は７月にも合同就職面接会を開催したのですが、あまり成果がなく(笑)　７月開催は止めて、５月と９月の年２回の開催に戻したそうです。