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2013年11月27日

減反決定

ABS news every.取材記 2013.11.27(水)

政府の減反廃止が正式に決定されました。

この件で、佐竹知事にコメントを求めに県庁を訪れました。
農業県秋田の首長であるわけですから、ぜひどう思っているかを県民に伝えたいわけです。


代表してマイク持ってくれているのはAKT竹島アナウンサー。竹刀より楽でしょ、有り難う!!

2018年ぐらいには減反政策を廃止して、これまで減反に協力した農家などに支給してきた交付金は
来年度から10aあたり15000円→7500円に減らされます。

1[a](いちアール)=100平方メートル=10[m]×10[m]

つまり日本の農政、コメ政策がターニングポイントを迎えます。

減反は 1970年ごろから導入されてきたようです。
田村は生まれていないので分かりません・・・

日本人の食の欧米化が進み、コメの消費が減少してき、米が倉庫に大量に余ってきた。
するとコメの価格も下がってしまう。
だから「農家のみなさんコメを作らないで下さい、作らなければお金を出しますんでなんとか作らないでください」というのが超簡単に言う減反政策です。

それで問題になったのが大潟村です。
戦後「食糧が足りないからコメをつくる田圃が必要だ」と言って日本で2番目に広い湖「八郎潟」を干拓して田圃にした。

でいわゆる大潟村で農業をする人を全国から募集したであるにもかかわらず・・・  一転して「コメを作るな」と。

コメを作れなくなった農家は、田圃を「耕作放棄地」として荒れ地にしておくか、別の畑作物を作るか、もしくは農業を辞めてしまうしかありません。
なかにはは非正規流通米=ヤミ米を生産しつづけてきた農家も居ます。

秋田放送でも過去に『夢は刈られて』だとか『リストラされた農民』などという数々のドキュメント番組を制作してきました。

いずれ「猫の目のようにコロコロ変わる農政」と、その農政に振り回されてきた農家を描いた番組でした。大潟村は減反政策の犠牲となった国内の代表例です。

政府はこの政策後 農家の所得が全国平均で13%増えるという試算を示してます。

佐竹知事は
「金銭の予算上の措置ばかりが議論sれている。本質的に農業の在り方が議論されずに補助金・交付金という金勘定の話だけで、いかがなものか?本質論が足りないという気持ちが強い。一方で悲観的に捉えることなく、真正面から受けとめ秋田の農業をいかに良くしていくかという前向きな姿勢も必要。国に要望・提案をしながら、避けられないことから逃げずに、いろいろな面で積極的に対応して参りたい」
と述べました。


カメラマンは伊藤優(スグル)君。2人での取材は初めてだよねー うふふ。他社の照明付きです

「食糧自給率」「米離れ」「補助金・交付金」
「耕作放棄地」「離農」「後継者不足」「TPP」
「価格下落」「農業人口」「輸出・輸入」「関税」

さまざまな問題点を抱える農業。
いずれ大切なのは「農業の多くは 私たちの食べ物を作っている」ということ。

東日本大震災の時を思い出してください。
食糧と水を求めスーパーやコンビニを訪れたときのことを。

現代人の多くは狩猟や農耕によって食べ物を獲得することを自分ではしていません。急に食べ物がなくなるのとは話が違いますが、いずれ農業は秋田県民・国民全員にかかわる話です。対岸の火事、他人事(ひとごと)ではないというこを忘れずにいてください。


学生時代ABSでアルバイトしてて、その後、本職になってしまった!
がんばれ若手カメラマン!!他社の照明なしバージョン

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