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2013年11月18日

肢体不自由

ABS news every.取材記 2013.11.13(水)

11/13(水) 秋田市の『エリアなかいち』にある『にぎわい交流館AU』で始まった「全国肢体不自由教育研究協議会」を取材に訪れました。

不勉強で「肢体不自由」という言葉を把握していなかったのですが、わかりやすく書くと、「手足や体が不自由」という意味で、盲、聾、知的障などと同じ障がいの種類です。

では「手足や体が不自由」というのはどういうことか?
県内には少なくとも 6歳から18歳の肢体不自由な子供達が160人以上いるそうですが、その約7割は脳性麻痺によるものだとのこと。

また事故などで手足や体が不自由になった子もいますので、ケースや障がいの程度は千差万別です。
呼吸器が外せないような子もいれば、大学進学を目指している子とにかくそれぞれのケースがあります。

そういった子供達の教育環境を考える全国研究協議会です。
全国の特別支援学校の教員や校長、小中学校の特別支援学級の教諭などなど、多くの方が勉強のため、あるいは研修のため情報共有、情報交換のため秋田を訪れています。

参加しているのは県内の関係者も含めて580人です。
全国で持ち回りで開催されていて今年が59回目、秋田では初めての開催で、3日間開催されています。


秋田大会が開幕

平たく言うと、どの特別支援学校でもどうしたら児童生徒がよりコミュニケーションをとれるのか?
社会体験させるにはどんな方法がよいのか?
自立推進のためには何が必要か?
日々工夫しながら、考えながら学校運営を進めていることと思います。それを自分の学校に留めておくのはもったいない。
みんなで共通の情報、共通の認識にすればどんどんクオリティがあがって子供達のためになるんじゃないか?
だから1年に1回は全国のどこかにみんなで集まってみんなで勉強しましょ。悩みもみんなで共有しましょ、いいアイデアが出てくるかもしないよってなことなんです。

恥ずかしながら、まだまだ認識・勉強不足の点が多く大会事務局を務めている「県立秋田きらり支援学校」の大日向邦彦(オオヒナタクニヒコ)校長と籾山節子(モミヤマセツコ)副校長にいろいろ話を聞きました。


大日向邦彦校長の挨拶です「今でしょ」(笑)
全国の先生方にさりげなく秋田をPR サービス精神がある先生です

1つ事例をあげると、今、きらり支援学校では肢体不自由の児童に「iPad」を使ってコミュニケーションを図っているそうです。手や指を自由に動かすことは難しいけど肘を少し動かすことができる。ならば、肘の部分に「iPad」をおけば、「Yes」「No」という意思表示もできる
というようなことが実践されているそうです。

なるほど!タブレット端末もそういう使い方があるのか!!と純粋に思ってしまいました。物理的なボタンと違って圧力もほとんど必要ないし、必要なのは肘で触った時に微弱電流が発生するかどうかですもんね。

こういうアイデアは1人だと本当に限界があります。
「三人寄れば文殊の知恵」の言葉通り、すばらしいアイデアや取り組みは ぜひ真似をして取り入れてほしいものです。


最初は校長先生だけがたくさん集まってました

1日目は開会式と、全国の特別支援学校の校長先生が集まって、学校経営のあり方の講演や、生徒や児童が夢を実現するための講演が行われました。

2日目は分科会で、もっと細かい専門的な研究発表が行われます。

3日目はきらり支援学校の授業見学などが行われます。

なお校長の大日向先生は、研究協議会の秋田大会開催に向け数年前から全国の関係者に向けて秋田をアピールする取り組みをされていたとか・・・

その甲斐あってか「ポスター発表」と呼ばれる1枚紙のミニ発表の数が飛躍的に伸びたそうです。明るく、やさしいユニークな先生です。

今度は学校の取り組みをじっくり取材させてください。


ヴィジュアルスペース 中村茂昭カメラマン
壇上の花の位置が悪く、正面に出て行って挨拶を撮影しました。攻めます 攻めます

何? 文章が長い?

もっと短ければ 毎日書けるんじゃないかって?

うーん そりゃそうですが、ニュースで伝えきれなかったことを書いてるもんで、書きたいこと伝えたいことが山ほどあるんです。
がんばります。

『ガラスの仮面』美内すずえ 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博 『BASTARD!!-暗黒の破壊神-』萩原一至
味深なマンガタイトルと作者・・・

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