夏休みの自由研究2
ABS news every.取材記 2013.08.19(月)
2回目は社会の自由研究!
子供のころ田村も「自由研究って何やったらいいんだ??」と本当に毎年毎年悩んでいました。
で、夏休みが開け9/1に登校すると、みんなまあノートにいろいろ調べたことを、切り貼りして1冊にまとめてるんですね。
ただ、よく見ると、「新聞に載ってた天気図を毎日ノートに貼ってた奴」や「何かの本を コピー&ペーストしてノートに書き写した奴」がいました。「こんなので研究って言えるの?」
と思いましたが、担任の先生からも何を言われることもなくOKだったみたいです。
ということは・・・
調べて書き写すことも立派な「調べ学習=自由研究」になるんだ!!
ってな結論に達したので、ここで30年の時を経て提案させてもらいました。
名付けて「自分の生まれた日に何があったのか調べてみましたー」
訪れるのは秋田市の県立図書館。調ものに関しては、ここに勝る場所はなかなかありません。
秋田県立図書館です。ここで遊んでいるとあっという間に1日がすぎます
図書館で自分が生まれた日のニュースを捜します。新聞はその日の出来事を次の日の紙面に載せるので、正確に言うと生まれた日の次の日の新聞を捜します。
あとは生まれた日の出来事をピックアップしてノートに写していく。コピーしたものを貼ってもいいでしょうし、今はデジカメ全盛なので撮ってカラープリントしてノートに貼ってもいいでしょう。
県立図書館のおねえさんにお願いしてみてね
しかし、前述の通り、ただ移すだけでは芸がない!
そこでその出来事を さらに別の本で調べて補足するんです。
そのほかの書籍もたーーーーーーーっくさんあります
こうすると調べ学習に厚みが増してきます。
もっといいのは市役所や県庁 町役場 村役場に電話取材をすること。
職員が忙しくなさそうな時間帯を狙って、電話で簡潔に尋ねる。
すると「○○市役所の観光課の○○さんに電話で取材したところ・・・」という、独自取材の項目も加わり、さらにレベルアップ。
今はデジカメが普及しているため、画像も簡単に添付できる時代です。
おなじ報道メディアでも、新聞の情報量ってすごいですよねー。全データを「.txt」でほしいですね
1 自分が生まれた日の出来事を新聞で調べる
2 鹿角市で「花輪ばやし」があった!
3 ノートに新聞の抜粋を書き写す
3 花輪ばやしを別の本で調べ、それもノートに記述する
4 鹿角市役所に今年の花輪ばやしのことを電話で聞く
5 出典を含めて記述する
6 花輪ばやしだけじゃなくて他の出来事も同様に調べる
7 (゚Д゚)ウマー
ってな感じになるでしょう
大人の手を借りれば、取材1日、ノートの清書2日ぐらいで完成してしまう、お手軽な調べ学習です。
意外だと思うかもしれませんが、電話で尋ねるというのは非常に有効な手段で、報道記者や新聞記者も日常的に使う手法です。電話1本で確認できることも沢山あります。
インターネットだけを使った調べ物、特に誤った情報も多い「wikipedia」をコピペするような調べ学習ばっかりしていると「人と話をして情報を得る」という大事な作業を経験しないことになります。
前報道部長が「記者は会社にいなくていい、会社にいるぐらいなら外回って話を聞いてきて」と、記者を注意してたのを思い出します。ネットだけでしか情報を集められないようになると「取材できないアナウンサー」になってしまう危険性も孕んでいます。
人と話をすると、関係ない話がポロっと出てきて、それがネタになったり、大事なことだったりすることも沢山あるんです。
だから小学生も、本を写すだけじゃなくて市役所を訪れて観光課の職員の話を聞いたり、役場が遠ければ電話して尋ねたりして、1か所でいいから 大人に「直接」話を聞いてみましょう。
いい大人は本に載ってないようないい話をしてくれると思いますよ。
来年、ぜひ参考にしてね
県庁第二庁舎。秋田市役所の斜め向かいです
あと、本と同じように一堂に何かが集まっているところだと参考資料として有効です。県庁第二庁舎に入ってすぐ右手「ものづくり展示ホール」ではMADE IN AKITAの工業製品が展示されています。秋田にも中小企業はたくさんあります。秋田で 作って・造って・創っている物をおおむね一箇所に集めたホールなのでここを見るだけであれこれ探さなくてもいーんです。ちなみにこの展示は8/30まで。ご注意を!
9/9からは 県立大曲技術専門校の学生が秋田杉を材料に制作した「大曲テクノツリー」を展示します。
あすは数学の自由研究!!