タイトル考 2
「ABS news every.」は去年の年末と、
一昨年の年末に特別番組を放送しました。
前回のブログ『タイトル考1』の続きで、文字数にからんだ話です。
新聞のテレビ欄というものも、1行10文字という制約があります。
トライした経験のある人は、わかると思います。
結構難しい作業です。
正直、田村がここで書いているように、ブログをなんでもかんでもダラダラダラダラ書いたり、取材してきたものを だらだらと長く編集するのは、割とハードルが低いことです。
明らかに
・コンパクトにする
・要旨を絞る
という作業の方が、高度な技を要求されます。
私は苦手です。
新聞のテレビ欄は「ABS news every.」の割り当てが、1行10文字を4段
つまり40文字で内容を表しつつ、キャッチーにさせなければなりません。
おまけに1語を2段に分けることはしないので、ハードルがずいぶん高くなります。
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0123456789
エブリィ密着初めて漁
師がハタハタを取る▽
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↑↑となると 漁師という1語が、2段に分かれているので×です。
人名も当然その限りです。
短い名前の芸能人が増えてきているのも、そのためかもしれません。
ちなみに
全角1文字の「!?」「?」「!」「▽」「!!」「ほか」は、新聞紙面では重用されていることでしょう。
それでも相当難しいはずです。だって
・きょう学校であった2つ3つの出来事を
・40文字以内で
・1語が2段に分かれないように
・キャッチーに
まとめてみてください。難しいんです。
これだけテレビ欄は難しいというのを力説しているのには理由があって、
その上で恐ろしいことをしたデスクが報道部にいます。國安剛デスクです。
年末の「ABS news every.」のスペシャルを2年続けて統括していた元甲子園球児は、離れ業を“2年続けて”やってのけました。
バラエティでは「あいうえお作文」と呼ばれています。
それよりも「カキツバタ」で有名な「折句」と言った方が、古典に造詣が深いと思われます。
秋田魁新報 2016年12月29日(木)の終面
いわゆるテレビ欄です
マジで?! すげえぞ
秋田魁新報は2018年で創刊144年を迎えました
『来年もABS伝えます』
田村は全く気づかなかったのですが、新聞を熟読する賀内部長は、いち早く気づいていました。
これが衝撃の2016年。
で、すっかりそんなことがあったのを忘れていた1年後
2017年の年の瀬です。
秋田魁新報 2017年12月28日(木)
番組の囲み記事(内容紹介)がある場合は、色をつけてくれています
うぉぉぉぉぉぉぉ!!
しかもここでしか発することができない ベストな来年へのメッセージ
『ABSは来年65周年』
文字数が限られた中で見出し、タイトルを考え、さらには言葉遊びまで実践してしまう、國安デスクの能力に感服いたしました。
ただ、2年連続でこんな素晴らしいものを掲載してしまうと、今年の年末がつらいですね。
新聞をよく読んでいると 内容はさておき
たまに 宝島社の「VOW」ネタも見つけられるかもしれません。
そうそう、秋田魁新報は、秋田市出身の女優・佐々木希さんが「秋田の魅力発信」編集長に就任したことでも話題を集めています。
ご一読ください。
秋田魁新報 読者局のKさま、写真使用の許諾、ご協力有り難うございました。