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2018年02月1日

仕事始め

ABS news every.取材記 2018.1.4(木)取材/放送

早いもので1月が終わりました。今年の目標のひとつにブログの更新を掲げています。
折を見て以前のようにいろいろな情報を掲載しながら、日記代わりに執筆を進めて行く所存です。

もう2月に入っているのに「仕事始め」というタイトルも
いかがなものかと思いますが、雑誌の◯月号と、実際の発売日が大きく異なるのと
同程度にとらえていただければ幸いです。

備忘録も兼ねているため長いので、農政に興味のない方は
後半は読み飛ばして、あす以降の更新をお待ちください・・・


1/4(木) 各所で新年の仕事が始まりました。いわゆる仕事始めです。

1月4日が土曜日だと 仕事始めが必然的に1/6(月)になり、
休みもその分長くなりますが、今年は短めの1/4スタートでした。

県庁でも仕事始め、JAも仕事始め
JAビルの9階で毎年行なわれる「仕事始め式」に行ってきました。


こちらがJAの中枢のJAビル 住所は秋田市の八橋南

JA秋田中央会の船木耕太郎会長が年始の挨拶をして
「今年1年はこんな風に職員一同みんなで頑張りましょう」という
会社であれば社長の年頭訓示、年頭挨拶のようなものです。


船木耕太郎会長の挨拶です

船木会長は
『今年の減反廃止は農家の農村だけじゃなくJAにとっても非常に大きな制度の転換。
 情報を農家ひとりひとりに伝えながら混乱のない状況をつくりだしていく。
 その使命が我々JAグループは大きく担っている。そして経営基盤を強化するとともに、秋田の農業産出額を増やして農家の所得に繋げる攻めの農業を作り上げて欲しい』
と、集まった200人の職員に呼びかけました。


カメラは菅原陽久くん 加瀬あつし大好き

JA秋田中央会の会長は、7月に就任したばかりの船木耕太郎さんです。
コメ農家の10代目で、2ヘクタールの田んぼで主食用のコメをつくっています。
名前に「耕す」という文字が入っています。
農業を継いでほしいという願いが込められているそうですね。
このへんは7月に放送した 特別番組でも語ってくれました(笑)

で、肝心の「減反廃止」とは…??
ここ数年ニュースでも必ず出てきたキーワードです。

米を 決められた量よりも「作らない」
「作らなければ」補助金がもらえるというのが「減反政策」です。
加えて、転作によってほかの作物に切り替えると補助金がもらえるし
米農家が米を作るともらえない。ざっくり言うとこんな感じの政策でした。

日本の食糧事情は戦争を経て大幅に変わりました。
食べ物がなかった戦中、戦後の深刻な食糧不足にならないようにするために
食糧管理法が制定されて、政府が管理統制する食糧管理制度がスタートしたそうです。
政府が農家から米を高く買って、消費者に安く販売するようなシステムなんですね。
ただ しかし戦後15年ぐらいすると国内の米が余るようになったそうです。


船木耕太郎会長の田んぼと 農作業風景

よく言われているのが食生活の変化で、ごはん食が少なくなった
その状況を打開するための政策が、減反政策だったというわけです。
物が余れば価格が安くなるというのは 需要供給曲線が示す通り。

んでもって、平成の米騒動やら タイ米の緊急輸入やらGATTやら
TPPやら米を取り巻く国際情勢も動いた上に変化して(端折ってます)

今年作られる米からは「減反政策」がなくなります。

「自由にどれだけ米を作ってもかまわないけれども 作った分の販売は任せたよ」
的なスタイルです。
2018年は農政のひとつのターニングポイントといわれています。

船木会長は 去年7月の特別番組で力強く答えてくれました。

『米を過剰に作って、価格が暴落して
 次の年は今度少なくなって価格が上がってという乱高下になると
 農家の経営も不安定になるし 消費者も混乱してしまう。
 安定した価格で安心して買ってもらうためには
 作る量を一定程度きちんと見据えながら生産していくことが
 このあとも続くだろうと思う。
 水田全体の面積が5割とすると 残りは大豆や主要作物あるいは
 飼料米 野菜、花も 含めてつくっていくとことになると思う。
 
 そして大事な事は 産地間競争が激しくなっても
 良い物を作っていれば消費者のみなさんには買ってもらえる。
 市場からも評価もらえる。秋田の枝豆いくらでも欲しい、
 あるいは秋田のネギもいくらでも欲しい 秋田の花ももっと
 作ってくれという需要もある。良い物さえ間違いない物さえ
 つくれば需要はいくらでもあると思っています』

そして

『農家のみなさんからJAに出荷して良かった、
 JAからコメ、野菜、果樹、畜産含め、頑張ってもらってよかった
 という声をもらえるよう取り組んでいきたい。JAが頑張ってくれた
 おかげで今年は所得が上がったと言われるように頑張りたい』

と、夏の番組では締めくくっていました。

加えて、アメリカのトランプ大統領がTPPに再び言及したことで
世界的にまた混乱が生じる可能性もあります。
農政のひとつの大転換期と言われる今年は
“農業”が注目を集めています。


式の前に独自マイクを設置


あと外観撮影のオフショット

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