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2011年2月4日

2011年2月4日(金)

賀内です。

きのうの「秘密のケンミンSHOW」で、秋田県南部の食習慣として「炊き込みご飯に砂糖を入れる」というのが放送されていました。
県南全部というわけではないようですが、甘みを強調した味付けになっている地域は、ありますね。私も県南に親類がいるのでわかります。

で、一夜明けた今朝の「あさ採りワイド」には、その感想、体験、さまざまいただきました。

大仙市の「ペコちゃんのママ」からは、
「私の実家は甘党に加え、甘いのが美味いという感覚で、なんでも甘いです。麦茶や梅干しにも。トマトにはグラニュー糖。それに輪をかけるのが叔母の嫁ぎ先。カレーや納豆などにも大量にかけて食べます」

三種町の「カーネーション」さんからは、
「私の義母も甘党でした。炊き込みご飯に砂糖や、栗の甘露煮のつゆを使ってました。ポテトサラダも茶碗むしも、玉子焼きも、とっても甘かったです。そういう祖母の味に慣れ親しんだ娘が東京生活でびっくりしたことは、炊き込みご飯も茶碗むしも玉子焼きも甘くないということでした」

「ガックン・ママ」さんは、
「39年前、夫の実家で炊き込みご飯を作ったら、みんな無言になってしまいました。あとで聞いたら『甘くなかったから』で二度びっくり!!炊き込みご飯にお砂糖なんて、東京育ちの私には考えられませんでした。でも食べてみたら砂糖入りのほうが私もおいしいと思い、今では炊き込みご飯はもちろん、茶碗むしも甘いのがわが家の味になっています」

砂糖が貴重品だった時代は、甘いのがイコールぜいたくなことだったという、その名残りなのでしょうね。ただ、それならどこでも甘くなるはずですが、地域によって違うというのが興味深いところです。

今は減塩運動もそうですし、肥満や生活習慣病を防ぐために砂糖の使用量を減らしていて、薄味が世の流れです。
でもそれだけに、舌にじーんとくるような強い甘さは、ふるさとでなじんだ、忘れられない味なのでしょうね。体に悪いと言われようが、なんだろうが。
きょうの反響の大きさに驚くと同時に、「ふるさとの味」の大切さに思い至ったのでした。

2011年2月3日

2011年2月3日(木)

賀内です。

冬が終わる節分のきょう、豆まきや恵方巻のメッセージをたくさんいただきました。
興味深かったのは、昔の節分の様子です。

「みの吉」さんのメールでは...
「小さい頃、実家の豆まきは『天に花咲け、地には実がなれ』と天井や床に投げつけてました。五穀豊穣の願いを込めてと言ってました」

三種町の「カーネーション」さんのFAXは...
「子供の頃、居間のまきストーブで、鉄の鍋に大豆をいって一升枡に入れ、煮干と昆布を添え神様を拝み、父が家中、鬼は外と豆まきをしたのをなつかしく思い出します」

今の豆まきは、だいたいお父さんが鬼になって、子供から豆をぶつけられるのでしょうか。その点、昔のお父さんはカンロクがあるというか、鬼の面をかぶって逃げまどったりせず、豆をまいて鬼を追い出す役を堂々と演じています。「家長」という単語さえ思い浮かびます。

「向田邦子の世界ですねえ」と、私が思わず口走ったら、鶴岡さんが「私もそう思いました」。向田邦子を知ってましたか!
鶴岡さん、若いのに渋い世界を持っています。
(知らないという若い人は飛ばして読んでね)

「アップジョンフリーク」さんは、昔の雪国の思い出を書いて送ってくれました。
「思い出しました。雪が多かった年、玄関の前は雪の階段になってて、囲いには雪よけのためコモをぶら下げていたこと。玄関脇の雪には木箱に入ったハタハタが無造作に置かれてて冷蔵庫代わりになってたこと。家が今ほど機密性が高くなく、納戸の隙間から縁側に雪が入ってきてたこと。今は便利で快適な時代になったなあ」

私も昭和36年の生まれで、家は相当古かったので、似た記憶はあります。
隙間から雪が吹きこんできて、顔を洗ってつるしたタオルはかちかちに凍っていました。
今は朝からタイマーで暖房がついて、顔を洗うのでもお湯が出てきますが、お湯のコックをひねって、水からお湯になるまでのあいだ、ずっと水を流しっぱなしにしていて、「ああ、もったいない、でも水で顔を洗うのもなあ...」と、葛藤しながらお湯になるのを待っている次第です。こんなこと考えている人、けっこう多いのではないでしょうか。

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