風立ちぬ原画展
ABS news every.取材記 2014.8.5(火)
映画『風立ちぬ』と『かぐや姫の物語』の原画展が
仙北市角館の平福記念美術館で好評開催中です。
東北では初開催の展示会です。
武家屋敷通りよりも1本川側の道沿いにある美術館です。
スタジオジブリが描く日本の風景、そしてキャラクターの設定や背景画、美術監督による原画150点以上が、みなさんをお待ちしています。
ちなみに8/5、田村はCMを収録しました。
その編集機をちょっと借りて画面をキャプチャーしました。
ジブリの作品を見て秀逸だなあと素人の田村が思うのは、メカニック設定と食事の場面です。
宮崎駿監督が細部まで指示を出しながらアニメーションを製作していく過程が、原画展から想像できます。
「スタジオジブリレイアウト展」でも同じ事を思いました。
宮崎駿監督のすごさは第1回監督作品の「未来少年コナン」のころから肌で感じていました。登場するメカがすごいんです。
デフォルメな部分ももっているけれども、超リアルだということを小学生の田村でも感じました。
それは大人になった今見ても同じ感想を持っています。
「風立ちぬ」は第1回作品よりも技術面から何から何まで様々な面が向上しているとは思いますが、作り手の思いというものは一貫してそうです。
「いいものを作りたい、楽しいものを作りたい」に尽きるのではないかと勝手に想像しています。
宮崎駿監督が「もう長編映画は作らない」という旨の発言をして表舞台に出てこなくなりました。
その分原画を見ると、どんな意気込みで作っていたのかという一端が垣間見えるような気がします。
なお秋田出身の男鹿和雄さんの特設コーナーでは「秋田、遊びの風景」25点も展示中です
ところで美術館で原画をカメラで撮影することはできませんが、夏休み中の小学生に自由研究のヒントを。
(1)原画展に行き、内容をノートに細かくメモします
(2)DVDをレンタルするなり購入するなりして、自分が原画展で書いたメモとつき合わせます
(メモではこうなっていたけど、実際DVDで見るとこんなアニメーションになっていたとか)
(3)加えて図書館で時代背景を調べて、戦争の年表やゼロ戦とはどういう戦闘機かを調査します
(4)できれば近所に住んでいる高齢のお爺さんに、ゼロ戦がどういうものだったか?
なんていう取材をすると、かなり質の高い自由研究に仕上がると思います
これら4点をまとめるとあら不思議、あっという間に大人だったらい1日で終わりますし、
小学生でも3日ぐらいかければいいものができそうな気がしますね。
インターネットでちょこちょこっと調べてノートに貼り付けるのはやめましょう。
最近は「インターネットで調べると」って書く子もいるようですが、ネットの情報には嘘やでたらめや「引用の引用」がまことしやかに流れています。
本当に信頼できる情報なのかというのを判別するのには、公共機関のWEB の引用でないと信憑性が薄れます。
だって個人のブログは何を書いたっていいし、その個人も、本当に自分で調査する人は少ないと思いますし、新聞やネットの記事の引用というケースがほとんどだと思います。
「じゃあ新聞だって本当かどうかわかんねーじゃないか」
「教科書だってどうなんだよ?」
「図書館の公文書もあてになるの?」
という屁理屈をこねる人もいると思いますが、そこで出典を記す必要が出てきます。
あくまで子供達の自由研究レベルですけれど・・・
「県立図書館で調べた1945年8月1日の新聞によりますと...」
「山川出版社の○年生の社会の教科書xxページには・・・・・・・・・と書かれています」
こんな文言が入るだけで 賞にぐっと近くなるかもしれません。
あとは大人のアイデアを借りて「調べ学習」をして下さい。
同じようなことを報道機関では「調査報道」と言っています。
話がそれましたが、夏休みが終わる前にぜひ「風立ちぬ原画展」を訪れてみてください。
この画面がテレビで流れるまではあと2週間足らず・・・。8/24まで開催ですからお間違えのないように
8/24(日)まで毎日開催 09:00-17:00(最終入場は16:30迄)
入場料500円(中学生以下無料)です。