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2013年08月16日

大雨災害

ABS news every.取材記 2013.08.09(金)

8/9(金)の朝、速報が飛び込んできました。
「能代山本地域と北秋鹿角地域に これまで経験したことのないような大雨」という気象台から最大限の警戒が発表されました。

報道の目的は「身の安全を守るよう呼びかけること」です。
だから地震や津波の発生時には「逃げてください」と呼びかけます。異常なほど暑くなりそうな日は「熱中症に・・・」と呼びかけます。火災を報道するのは「火事が起こりやすくなってます、気をつけて」、事故を報道するのは「こういうケースは事故に遭いやすく危険。だから子供には細心の注意を払ってください」と婉曲に呼びかけています。


スクランブル時は報道フロアに人が多くなります

小中学校に講演に行くと必ず子供たちに質問します。

「ニュースって何のために放送してると思う?」

頑張ってる人を取り上げたり、権力を批判したりする機能はもちろん持っていますが、まずは「安全」を第一に放送するわけです。

注意報・警報は  警報>注意報 で「警報」が出されるとちょっとまずいなあ・・・ 何か起こらなければいいけどと心配度合いが増してきます。

今回はその警報をはるかに上回る「特別警報」レベル。

特別警報 ≫ 警報 > 注意報

警戒度合いを不等号で示すとこうです。

今回は予測もつきにくかったことに加えて、仙北市で土石流が発生し飲み込まれた男女4人が死亡、1人が今も行方不明です(8/5 12:00現在)。

災害があると記者とカメラは現場に向かいます。一方で、本社で情報の整理に当たる人、本社で各地からの映像をまとめあげる人、本社から取材班をコントロールする人。本社は総合的な仕事をします。


大館からの中継は太田朋孝記者。なれない生中継のリポートも難なくこなしてます。中継時は報道フロアからも見守ります

よく「現場第一」という言葉を聞きますが、災害・事故現場は「情報の過疎地帯」でもあるという一見矛盾したようなことが言われます。

警察・消防・自治体・関係機関からの発表は本社で集約するので、現場は意外なほど知り得る情報がなくなります。

もちろんその現場でしか見つけられないこともあるんですが、ミクロな情報になるのでマクロな情報は本社からの情報を受けたほうが早いケースが多いんです。
つまり本社は「俯瞰」で事故や災害を見なければならない。
現場はミクロな取材をしなければならない。

アナウンサーは現場に駆けつけたり、ヘリに乗ってリポートしたり、生中継したりと記者兼務することもできますが、今回は本社にいて情報をまとめる役でした。


わざわざ太田直樹記者は田村の隣に座り、情報を共有。田村がまとめた必要な情報だけを抜粋して原稿化。
デスク(ニュース編集責任者)はその情報を更に精査して放送原稿化。
一次デスク、二次デスク体制になったような感じで情報の一元化に成功。今回の成果の1つです。


時刻は18:07、オンエアー8分前でも中村亮記者と、竹内誠エディター(きょうは編集者)が編集継続。
時間がないのでそのままリハーサルします


松井梨絵子アナも土曜の「あさラテ」のために夜は電話取材や情報収集。
後ろはテレビニュースのリハーサル、佐藤有希アナ。この日は深夜0時ごろまで情報整理

災害は忘れたころにやってきます。予測できない「地震」への意識は以前に比べて格段に高くなっていると思います。
今回はそうではありませんが、大雨災害、台風、などは比較的事前に予測が立てられるケースがあります。
そのためのニュースだと思いますので是非、ラジオやテレビを活用して、防災そして減災に役立てて
ほしいなと思います。

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