天空の不夜城@能代市上町
ABS news every.取材記 2013.07.30(水)
このブログの執筆が間に合うか??
能代七夕に運行される大型灯籠「天空の不夜城」の組み立てが最終版を迎えていました。
「天空の不夜城」とは江戸時代から明治にかけて運行されていた大型の灯籠で、いわゆる山車!
100年以上前にあった大型灯籠が一世紀の時を経て2013年の夏に復活します。
天空の不夜城も30%程度
「ABS news every.」でも何回か取り上げていますが、そのデカさが半端ではありません。完成すると17.6m6階建てビルの高さです。
17.6mの大型の城郭型灯籠
この日は国道101号沿い、能代市役所裏で組み立てているところをお邪魔しました。総勢30人ぐらいが作業に取り組んでいました。別の場所で制作していたパーツを下から順に取り付けていき、完成させるのです。
芯となる鉄骨が見えていますが、この高さが13m程度。
だからそこからさらに高く灯籠が積み上がります。
能代市役所の2階から撮影させてもらいました。
カメラは(株)ヴィジュアルスペース 中村茂昭さん
城郭型灯籠 という城の囲い=城壁のような形の灯籠でたとえるなら青森・五所川原の「立佞武多(たちねぷた)」のような出で立ちです。
田村は立佞武多を見たことがありませんが、各種WEBによると、20mぐらいはあるとのこと。 でも能代市民にとっては初めてみる高さでしょうから、迫力満点に違いありません。
「能代七夕『天空の不夜城』協議会」の広幡信悦(ヒロハタシンエツ)会長(能代商工会議所・会頭)も地域の活性化に一役買いたいと意気込んでいました。
"能代商工会議所・広幡信悦会頭です。素敵な笑顔!
まもなくおひろめですよー
広幡さんも話していたんですが、昔の人はどうやって製作していたんだでしょうか?こんな背の高いものを・・・いまならクレーンがありますけど、昔は木に上って製作したのか?櫓の近くで製作したのか?
ところで、なぜ100年も前に消えてしまったのか?という疑問がありますが、これは「秋田の夏祭り」という年1回の特別番組でずいぶん放送していたように、「電線」の普及により消えていったそうです。あんまり背が高いと 電線に引っ掛かるので運行できない・・・
じゃあ五所川原の立佞武多はどうしてたんだ???
五所川原市観光協会に確認したところ、やはり電線の普及で一時は高さ4.5mまで低くなったということ。
しかし平成8年・1996年、五所川原の有志が高さ20mを超える「ねぷた」を復元させて「立佞武多」と命名。これが「立佞武多プロジェクト」となり運行コースの電線が地中に埋設されます。そして平成10年・1998年、今の立佞武多の形が出来上がっていったとのことです。
お隣青森のことでありながら、全く知りませんでした。
比較的最近の動きだったんですね・・・
「天空の不夜城」の運行は8/3(土)と8/4(日)、いずれも19:00から21:00。国道101号の能代市役所第四庁舎裏からローソン昭南町店までのおよそ1.1kmの区間を練り歩きます。
能代いや 秋田を代表する灯籠になってほしいですね