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2022年2月6日

人の温かさにふれ、秋田が大好きになった北海道出身の武藤達未さん

2月6日のゲストは、ジャンボうさぎと羊で秋田を盛り上げようと、「秋田牧場」を開設した北海道出身の武藤達未(むとうたつみ)さん25歳。

武藤達未さん

武藤達未さんは、北海道の釧路に近いところにある白糠町(しらぬかちょう)出身です。実家は羊800頭もいる大きな羊牧場の息子さん。羊牧場を継ぐため、秋田県立大学の生物資源科学部で食品や微生物について学びました。大学4年になり、羊毛について毛刈りから作品にするまでの活動をしている教授がいることを知り教授と意気投合。教授3人と学生5人で、羊毛を使って、人・地域・自然を紡ぐ「つむぎサークル」を作り、学園祭で作品展示会をしたところ、たくさんの人が集まってくれ反応を感じ、この時、秋田で羊をやる事に可能性を感じたそうです。このまま卒業し北海道に帰るより、秋田で学びを続けたいと思い親の反対を押し切って大仙市のハピー農場に就職。場長の吉川さんに羊・うさぎ・比内地鶏を学び、そこで初めてジャンボうさぎの事を知り、羊以外にもこんな面白い家畜がいるんだと、
ますます興味が増し、秋田で牧場を―という思いが強くなり2年間、ハピー農場にお世話になった後、昨年の6月に河辺の小平岱地区に「秋田牧場」を開設しました。

武藤達未さん

達未さんの言葉で印象に残ったのは、秋田には、宝が沢山あります。風景・お酒・食べ物。自分の牧場も将来、秋田の宝になりたいと頑張っています。ハピー農場の吉川さんや、河辺の小平岱の方々にたくさん助けてもらったので、その方々に恩返しがしたいという気持ちを語ってくれました。最初、マンクスという羊3頭・うさぎ5羽ではじめた秋田牧場。今では羊が20頭・うさぎは100羽になっています。将来はレストランや宿泊施設も作って、秋田と言えば、「秋田牧場」とすぐ出てくるようなテーマパークのような場所にしたいと思っているそうです。厳しい今年の冬も羊たちのいるハウスが雪で倒れないように支柱を貸してくれたり、除雪機を貸してくれたり食べ物を持って来てくれたり、広い土地と家も安く貸してくれ、秋田の人たちの優しさや温かさを今もいっぱい感じています。

武藤達未さん

今回、秋田の人は温かいという言葉が出てきましたが、それは武藤達未さんが素晴らしい青年だからだとMichikoは思います。達未さんは、秋田県立大学の「つむぎサークル」の学生たちに羊毛の洗い方などを指導したり、自分だけではなく羊やうさぎの魅力を多くのひとに伝え、秋田をみんなで盛り上げていきたいと心の大きな方です。武藤達未さんの大きな夢は、きっと夢ではなく実現できる日が必ずやってくると思います。

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