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2021年12月5日

60年間テニスを愛してやまない続克明さん

12月5日のゲストは、続克明(つづき かつはる)さん89歳。小坂高校の山口清彰先生から「まもなく90歳になる元高校教師の方ですけど、とにかく驚くほどお元気な先生なのでゲストにむかえてお話を聞いてみてください」と紹介して頂き、さっそく連絡しておいで頂きました。

続克明さん

山口先生のおっしゃるとおり、ABS秋田放送のロビーにいらした瞬間、姿勢がよく動きが早い続克明さん。とても、まもなく90歳になる方には見えません。お話を伺って、さらに驚く事ばかり。
続克明さんは、1932年(昭和7年)4月1日生まれ。その頃お父様はすでにテニスをしていて、幼い頃よくお父様について行って見ていたそうです。公立学校の教師として35年間勤務した後も、県内のたくさんの高校からテニスの指導を頼まれたほどテニスの指導力に優れた方なのです。昭和50年代、秋田工業高校では4年連続全県優勝するなど優れた成績を残し、教え子の中には大学で大活躍した方や全国トップレベルの指導者になった人もいます。今、続先生は自分史「コートの片隅で」を執筆しています。

続克明さん

現在、先生は秋田市土崎港相染町沼端の光沼近隣公園内にある光沼アリーナの屋内コートで、シニアのテニスグループ仲間の方たちとテニスを楽しんでいるそうです。光沼近隣公園の駐車場には小さな慰霊碑があって、その石碑には「祈平和」土崎被爆市民会議と書かれています。昭和20年8月14日夜10時半から4時間にわたる土崎空襲。その時に逃げてきた多くの人が光沼に入って火傷した体を冷やしたそうです。続先生は、必ず慰霊碑に一礼してからテニスコートに行っています。昭和20年の8月15日の昼頃、秋田中学の2年生だった続先生は学校の運動場に整列し終戦を告げる玉音放送を聞いたそうです。今は、平和を願い生涯スポーツとしてテニスの楽しさを教え、テニスの普及に努めています。テニスコートの近くに飛んできた鳥や昆虫・草花の写真を撮り写真展や展示会をしています。

続克明さん

昆虫

昆虫

「長い間、奥様に子供の事や地域の行事など全て任せっきりで、自分はテニスだけに専念できたので感謝している。今は恩返しだと思って同い年の奥様に尽くすんだ。」とおっしゃって、いま奥様の介護に一生懸命です。奥様は、30年も前から野鳥の会に入っていて、パソコンでも何でもこなす頭の良い女性と教えてくださいました。尚、続先生はクラシック音楽が好きで、ベートーヴェンやブラームスの曲をリクエスト曲に選ばれました。昭和33年ごろ小坂高校の教師時代、ブラスバンドを作るように言われた続先生は、楽器を触ったことも見たこともない生徒たちに教え、2年半でブラスバンドを作り康楽館で演奏会を開いたところ、町の皆さんが会場溢れるほど集まって大絶賛だったそうですよ。

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