【リレーブログ】まめ
「選手が豆粒ぐらい小さく見える放送席だったらどうしよう」
“コクリツ”こと、東京・国立競技場で行われる
第104回全国高校サッカー選手権・準決勝の
実況(1月10日)を控えていた私の心に、
2025年12月に毎日押し寄せていた不安な気持ちがこれでした。

スポーツ中継実況には様々な競技がありますが、
中でもサッカーの実況は、自分の目で選手を捉えるのが
難しい部類に入る方だと思っています。
広いスタジアムの中で、観客席の後ろor上の方に
解説者や実況アナウンサーが座る放送席があることがほとんど。
かつ両チーム合わせてフィールド上に22人。
ポジションチェンジが多く、
ボールを持つ選手もコロコロ変わる中で、
実況アナウンサーは、選手を一人一人追いかけて言葉にしています。
地方局のアナウンサーだと、
地元のスタジアム以外で実況する機会は滅多にないのですが、
試合のたびに実況するスタジアムが変わる可能性があるのが、
民間放送43社共同制作でお伝えしている「全国高校サッカー選手権」です。
地元局を代表する派遣アナウンサーとして全国大会の中継に参加します。
J1リーグの試合も行われているような
首都圏にあるスタジアムでも試合が行われ、
その放送席で実況するチャンスが巡ってくることもあります。
立派なスタジアムで実況できるワクワクの一方で、
立派なスタジアムだからこそ、フィールドから放送席が遠く
普段地元のスタジアムで実況するのとは
全く違う景色・距離感で選手を追うことになるかもしれないという不安も抱いています。
経験値が増えると、高校サッカー全国大会会場の
ほとんどのスタジアムに行ったことがあり、
放送席からの景色も見たことあるということが増えるのですが、
やはり“コクリツ”は特別な聖地。
その放送席にも、簡単には入れません。
そんな中、今年度の第104回全国高校サッカー選手権で
準決勝のうち1試合の実況を担当する機会をいただきました。

ずばり、コクリツの放送席。最高の景色でした。

大きなスタジアムですので、放送席からピッチが近いか遠いかで言ったら、
決してそれは近いものではないとは思います。
ただ、そんなことよりもなんかもう全てがキラキラしていました。
目の前に広がる景色すべてが輝いて見えて、
良い意味で、飲み込まれていたと思います。
観客同様、私も、ピッチで懸命に戦う高校生たちに魅了されながら
実況し続けた90分間でした。

実況をサポートするサブアナは
日本テレビ・伊藤遼アナウンサーが担当してくれました!

もう、あの実況の日から1か月以上が経っていますが、
当時のことを覚えているような、覚えていないような、
何かそんな不思議な感覚です。
「夢じゃないよな?」と不思議な気持ちになるたびに、
誰か仲間がマメに撮ってくれた写真を見て、
「本当にあの放送席に座っていたか」
という気持ちにすらなっています。
ところで、今回、選手たちの成長と重ねる形で、
国立競技場の芝生を生長させている企業の
芝の生産・育成についても実況の中で触れました。

“コクリツ”の芝生は、鳥取県琴浦町にある
「チュウブ」という企業によって生産されています。
我ながらまめなスケジュール管理のもと、
まめができた手で大きなスーツケースを引きずりながら、
全国大会出場校を回る取材の間にチュウブも訪問し、
育成している芝生も見学させていただきました。

ここで育った芝生が、なんと陸路、トラックで東京まで運ばれているのです。
芝生の生産は、スタジアムの地盤に合わせて、土ではなく
砂地に苗を植えるところから始まり、
スタッフの皆さんは日々天気と向き合い、
水や肥料の量を細かく管理し、
丸まった芝はないか、変色した芝はないか、
「顔色をうかがいながら」育てているそうです。
日々、まめに芝生と向き合って生産・出荷されたものが
国立競技場のピッチで戦う高校生はもちろん、
日本代表選手たちの足元をも支えていました。
その他、思い出の数々。

12月28日の開幕戦では、実況担当の四国放送・榎本真也アナ(奇遇にも同期!)をサポートするサブアナを担当。
解説の元日本代表の城彰二さんと中村俊輔さんとご一緒させていただきました!

民間放送43社のローカル局を代表して
複数試合を実況するメインアナウンサーグループというのがあります。
今回は、(左から)福島中央テレビ・石井佑弥アナ、
広島テレビ・小野宏樹アナ、秋田放送・廣田裕司、
静岡第一テレビ・伊藤薫平アナ、山口放送・成田弘毅アナ、
この5人でした。いい写真だ!

コクリツでの準決勝だけではなく、
3回戦 鹿島学園(茨城)vs堀越(東京)も実況しました。
解説は、元日本代表FW鈴木隆行さん。
2002年の日韓ワールドカップのベルギー戦でも
ゴールを決めたあの鈴木さん!
当時私は高校3年生で、サッカー部の仲間と一緒にテレビで見ていた
あの試合のあの鈴木さんとご一緒できるなんて~

さらに、この試合のアナウンサー陣は、
左から日本テレビ・岩﨑陽アナ、
サブアナ担当のテレビ金沢・大河内陽太アナ、
日本テレビ・藤田大介アナ、
私・廣田、
日本テレビ・河出奈都美アナ、
日本テレビ・水越毅郎アナ。
日テレアナウンサー陣をリポーターに引き連れるという
豪華な布陣でした。
こうやって写真を見ると、
またいろいろ記憶が蘇るのでいいものですね。
やっぱり記録はマメに残した方が良さそうです。
今回、文章内に歳の数だけ
「まめ」をまこうと思ってがんばりましたが、
果たして結果は!?
興味のある人は、読み返して数えてみてください。
アナウンサーリレーブログ、
次回3月のお題は「春休みがあったら…」
次の担当は藤田裕太郎アナウンサーです。
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