シリーズ防災
■シリーズ防災
きょうのテーマは『農業用ため池』。
【事例】
東日本大震災で、福島県須賀川市の長沼地区にある農業用ため池が決壊。
7人死亡、1人が行方不明に。
地震や津波以外にも、被害を及ぼした施設がありました。
【背景】
このため池は、農業用かんがいダムとして60年以上前(昭和12年)に造られ、
改修工事が行われたものの老朽化が進んでいました。
【秋田では】
2705か所の農業用ため池がある農業県・秋田の現状はどうなっているのか。
県の点検基準は
・震度4 → 堤の高さが15メートルのため池を点検
・震度5弱以上 → 〃 10メートル以上のため池、
貯水量10万トンのため池、
決壊すると人的被害をもたらす恐れがあるため池を点検
※東日本大震災の際も、県は点検を行いました。
【老朽化対策】
平成17〜18年にかけ県内の全ため池を対象に緊急点検を実施
→計画的に補修を。整備未着手の池はハザードマップを作成し、各市町村を支援
【ハザードマップを確認するには】
お住まいの市町村、県農地整備課で閲覧可。配布はしていないとのこと。
※連絡先:県農地整備課 TEL:018-860-1831
近くに農業用ため池がある場合は、補修状況や被害想定地域などをチェックしておきたいものです。
■津波から生還、その後
【生還した人たち】
大津波に襲われた岩手県大槌町をツアー旅行で訪れていた五城目町と井川町の
老人クラブ一行が、震災発生後の3月13日に無事が確認されました。その間、
ホテルのスリッパ、はんてんを身にまとったまま避難した一行を支えたのは、
地元の人たちの献身的なサポートでした。
【生還できた理由】
添乗員の指示、宿泊していた海沿いのホテルの従業員の的確な避難判断。
【恩返し】
地元に戻った後ツアーの一行は、恩返しのため五城目の朝市などで募金活動したほか、
米を現地に送りました。
【そして、きょう】
震災復興の労をねぎらうため、波板観光ホテルの従業員たちを五城目に招き、
改めて、ホテルのみなさんに感謝の気持ちを伝えました。
ちなみに、従業員に「お客さんの避難を最優先するように」といつも言っていた
ホテルの社長さんは、最後までホテルに残り被災。現在も行方不明です。
一刻も早く発見されることをお祈りいたします。
【教訓】
今回の震災の津波被害から学んだことは、この老人クラブの生還でもわかるように、
とにかく、素早く高台に避難すること。生死を分けることになった事例です。
私たちはこうした教訓を記憶にとどめ、後世に伝える義務があると思います・・・
悲劇を繰り返さないために。
■ごくじょうティータイム
今日のテーマは『スタジオジブリ』。
ジブリ映画のテーマソングとお便りを紹介しながら、きょうもお茶うけを頂きました。
きのうの「支社支局ネットZ」で紹介しきれなかったお菓子が登場。
"ゆり根かりんとう"でした。由利本荘地区はお茶受けの宝庫です!