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2013年09月10日

弁護士

2013.08.26(月)

8/26(月) 弁護士が秋田放送にやってきました。
訴訟のためではありません(笑)

こちらは弁護士1年生の青木和久(かずひさ)さんです!


青木さん ごぶー すんませんピンボケでした

2011年の11月下旬ごろからおよそ10か月間、秋田地方裁判所等で弁護士になるために司法修習生として研修を続けていた青木さんも、もう立派な弁護士となり東京の丸ビルにある卓照綜合法律事務所でバリバリ働いています。

司法修習制度というのは、国内の最難関試験と言われる「司法試験」に合格した人たちが、弁護士・検察官・裁判官になるために研修する制度です。

司法試験に合格した人たちを司法修習生と言います。

司法修習生は各都道府県の地方裁判所に配属され裁判所内あるいは法律事務所などで実務的な研修をするわけです。実際の事件や裁判で先輩に学びながら基礎を身につけていくという流れで、司法試験に受かってもきわめて基礎的なことを積み重ねます。

ただし、「法曹界しか知らない」というのもよくないことなので、さまざまな面で幅を広げるために「自己開拓プログラム」というものが研修の一環であるんですね。


報道部の田村の席にすわって仕事している風の青木さん

司法修習生は、秋田地裁に研修で来ているのですが、そこからさらに自治体を含め官公庁や警察・会計事務所などに「民間研修」のような形で数日間お世話になります。

前置きが長くなりましたが、去年の8月に自己開拓プログラムで秋田放送を訪れたのが青木和久・司法修習生(当時)です。第65期の修習生の青木さん、ふつうは前述の通り官公庁や警察などに研修におじゃますることが多いのですが、秋田の修習生としてはめずらしく秋田放送を選びました。

「誰も行ってないから行ってみようと思って直接電話したらOKだったので、秋田放送に決めました」ってなノリでした。

報道部で編集中にいろいろな話をしたのですが、田村とそう年も変わらなかったこともありますし(ちょっとだけ若い)、さらには アメリカの人気法廷ドラマ『The Practice』とか『The Good Wife』を見て弁護士の仕事というものに感銘を受けていたころでもあったため、青木さんとはずいぶん仲良くなりました。

司法制度改革の影響もあり、ここ数年は秋田地方裁判所に研修にくる司法修習生も十数名です。去年は15人、今現在は14人が秋田に来ています。配属先の地方裁判所は第5希望ぐらいまでとるらしいのですが、おそらく秋田県出身者は少なく秋田にはじめて住む人が多いことと思います。

でも住めば都で、秋田の祭りを体験して、秋田の人に触れて、秋田の美味しい物を食べて
秋田の空気を吸って・・・  秋田を好きになってくれる人も多いのではないかと勝手に推測しています。

青木さんも、その1人です。関東出身で、早稲田大と慶応大学院を出て、いったん別の道に進んだものの一念発起して司法試験に挑戦!遅咲きの弁護士なんですが、秋田のいろいろなところを見て、いろいろな人としゃべって、そして、また忙しいなか、また秋田に来てくれる。


青木さーん

さらには数日しかいなかった秋田放送にまで顔を出してくれるというのはうれしい限りです。秋田のことも詳しくなり秋田のこと大好きなようです。

実は弁護士と報道記者、いくつも共通する部分がありました。
とにかく取材をする、相手の話を聞く、情報を整理する、狙いを定める、根回しをする、説得する、締め切り(放送時間および裁判の日)に間に合うよう準備する、プレゼンテーション(言葉での戦い)をする、しかもわかりやすく表現する、相手に伝える。

同じ要素がたくさんあることを、川反の「半兵ヱ」や「仕事人」で語り合いました。

弁護士ドラマを見て感じたのはとにかく弁護士も「取材をする」ということ。
取材=調査して話を聞いて地取りをして・・・ 報道記者の比じゃないくらい取材します。

司法試験は難関だと聞きますが、弁護士になってからの方が、むしろ大変なんだなあと思いました。

青木さんまた一杯ウーロン茶でやりましょう。


にこっ(不敵な笑み)

それから青木さん『The Practice』ってまだ見てないですよね?
デビッド・E・ケリーという弁護士が制作しているドラマなのでマジですごいです。
白いものが黒くなる過程は圧巻です。
実務で忙しいと思いますので、思い出したらDVD借りて見て下さいね。

ブログをご覧の方へ

間違っちゃいけないのは、弁護士は「言い訳する機会をちゃんともたせるために存在する」ということ。
単純に警察・検察を対立するためとか、本当は悪いことしてたのに無罪にするための職業ではなく
「正しい言い訳をする」ためにいます。
冤罪だって世の中にはありますよねー。
正しい言い訳、正当な言い訳をして、言葉で護るから弁護士なんです。
勘違いしないでね!

ちなみに、本当に悪いことしたのかどうかは、本人じゃなきゃわかりません。だから放送では「犯人」とは使わず「容疑者」と言います。容疑が掛かっているだけで犯人ではないんです。

これもたまに小学校中学校に講演に行くと質問する事項です。
容疑者=犯人のケースは多いようですが、あくまで証拠が合ったうえで犯人と容疑がかかっている
人という意味なんです。お間違えなく!

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