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2023年04月28日

わたしはじめましたわ

すっかり筆不精になっていたものの
一旦書き始めると文字数が多くなる若くない方の田村です。

1997年に入社しこの4月でアナウンサー27年目に入りました。
社会人27回目の春ともなると
新規で始めることもかなり少なくなってきて困っていたのですが
このブログの為ではなく最近、三度(みたび)始めたことがあります。

「漢字」です。

スマホ全盛の今の世の中は、漢字変換ソフトのお世話になっています。
よくワープロソフトの「WORD」や「一太郎」が漢字を変換してくれていると思っている方も多いと思いますが、
ワープロは体裁を整えているに過ぎず、「漢字変換ソフト」が変換してくれています。
(いまはソフトじゃなくてアプリケーションか…)

大好きなATOKから 有名なMS-IME UNIXではWNN(うんぬ)も使っていました。
WNNは 95年当時は連文節を無視したなかなかな変換精度でしたが、
そんなソフトに頼り切りになり漢字を書く力がめっぽう弱くなりました。

息子が小6で、たまに机の上にある学校の漢字ドリルを
目にすると 微妙な箇所で漢字を間違えています(笑)
「読むのは簡単 書くのは練習しなきゃ覚えないよ」と
偉そうに言っているものの、お父さんの漢字を書くチカラも
なかなかに低下が感じられます。

そこで、脳内の活性化の意味を込めて

「わたしかんじはじめましたわ」

漢字検定をひさーーーーーーしぶりに受けて見ようかと思い
三度勉強を始めてみました。

ひらがな文章を目にすると 特に漢字の重要性を
強く強く認識しますwww

漢字検定は、クイズ番組などでもおなじみの
最難関「1級」があって(6000文字の知識要)
その下に「準1級」というのが設けられています。
その「準1級」でも久しぶりに受けてみようかと思ったのが2月頃です。

三度というのは 1996年大学生の頃 1回目受験し
200点満点の80%合格で  自己採点では10点足りずおそらく150点。
2回目は、2002年ごろ受験して、おそらく自己採点で159点。
1点足りず(笑) あまりの悔しさに落ち込んで
準1級の勉強から顔を背けておりました。

写真1写真2
大学時代に購入した漢字検定準1級のためのテキストです。
「漢字検定 準1級試験問題集」(池田書店)
今はもう出版されていません。出版社から掲載許可を頂きました。
計算するとまだ消費税が3%

アナウンサーだから 漢字読めた方がいいに越したことはないんです。
ただ準1級の漢字や言葉は そうそう日常会話に
出で来ないような言葉が多くてほぼクイズレベル。
見たことない形の漢字もたまーに登場します。

ただ漢字が面白いのは数学のような積み重ねが
「あまり」ないところです。極端な話 幼稚園児に「檸檬」を見せて
「これはねえ レモンって読むんだよ」と言って覚えてもらえれば
読めてしまいます。

漢字の読みを知らなくても、似た言葉似た漢字から
あるいは部首から類推することも可能ですが、準1級は
そうそう類推もできない音読み訓読みが溢れています。

たとえば田村が最初に準1級の漢字を勉強し始めた頃
衝撃を受けたのが 

「収穫の秋」

検定のなかで、文章に掲載された読みを答えよという
問いなのですが「おいおい 『穫』は中学で習うにしても
小学生でも読めんだろう」と高を括っておりました。
 
大多数は  「しゅうかくの『あき』」と読みます。

至極当たり前です。 でも準1級だと「あき」じゃなくて 

「とき」と読ませる出題が出てきます。

いろいろ調べれば 『危急存亡の秋(とき)』
『多事之秋(たじのとき)』など中国の故事成語に由来して
いることばも多く、

 秋=大事なときという漢字の意味があるそうです。

ちゃんと漢和辞典の 読み索引で「とき」の欄に「秋」が
載ってるんですね。

これはかなり特殊な例ですが、知ってるのに読めないような
漢字も多くて準1級は難敵です。常用漢字+準1級の漢字で
大体3000字あるようで 音訓読みだけじゃなくて、
四字熟語から類義語・対義語 諺・故事成語など幅広い
知識を使い方を試されます。

ほかにも

写真3甥姪写真4熊掌
本の中身は写せないので ワードプロセッサーが活躍
こんな問題多数ありまっせ

前言の「読むのは簡単」は準1級以上はあまり通用しません。

受験は年3回  6月下旬と10月下旬と2月中旬
6月は間に合わないかも…
10月はスポーツ実況シーズンで それどころじゃないかも…
なんてやっていると あっという間に1年が過ぎます。
まずは頑張って6月にチャレンジしてみようかなと思います。

写真5韓紅写真6叩く舞妓
たまに知ってる言葉だと アハ体験ができます。

私は、紙の辞書で引いて、ノートに何十回と書いて
見て、呟いて、自分の耳で聴いて、匂いと味以外の
五感ならぬ三感で覚えてナンボだと思っています。
今は便利ですねスマホの無料アプリもたくさん出ています。
現代っ子たちはわりとアプリだけで覚えるような脳内構造に
なっているのかもしれません。

「しょうゆ」って書ける?  by 安田成美

アナウンサーのリレーブログ
5月のテーマは「少年時代・少女時代」です。

純粋に来るか、あるいは得意分野で来るか。
その時代に遡るには○年必要  次の担当
「先輩おねしやーす」

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