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2023年5月21日

日本のラグビー界のレジェンド 吉田義人さんは、やさしさ溢れるジェントルマンでした。

ラジオをお聴きのリスナーさんから、「吉田義人さんが今、時々秋田に帰り秋田工業高校のラグビー部の後輩たちにラグビーを指導しに来ているので、是非まめだすとーくのゲストに呼んでください。」というお願いのメッセージが番組に届きました。
え?あの吉田義人さんに!? お忙しい合間を縫って来てくれているのにスタジオにおいで頂くなんて無理でしょうと最初は思ったのですが、ラグビー関係者の皆さんから連絡を取って頂きスタジオにおいで頂くことが出来ました。

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私たちの世代で吉田義人さんを知らない人はいないでしょう。それほど、吉田義人さんは日本のラグビー界のレジェンドであり、秋田の宝のような存在なんです。打ち合わせのとき、それまでテレビや新聞でしか知らなかった吉田さんのイメージは、余計な事は言わない、どちらかというと無口な方なのかしら?と、ちょっとドキドキしながらお会いしたのですが、「何か飲みませんか?」とあの吉田さんのほうからコーヒーをご馳走してくださってびっくり。え~優しい!笑顔も見える!一気に緊張感が薄れました。

ABSのラジオスタジオで吉田さんは、自分の秋田に対する思いを語ってくださいました。吉田義人さんは、男鹿市出身で現在54歳です。ラグビーは小学校の3年生のとき、冬の寒い日、仲良しの友達(じゅんぺい君)から「ラグビーやってみない?」と言われて、雪の積もっている田んぼの上で初めてラグビーで遊んでみたらすごく面白くて、それからラグビーに夢中になったとのこと。じゅんぺい君の入っているラグビースクールに入りたくてお母さんに話したら、「習字とソロバンをちゃんとやるんだったら良いよ!」とお母さんと約束して許可をもらいラグビースクールに入ることが出来たそうです。(吉田さんがお母さんの言葉を今もしっかりと覚えているのには驚きでした。)

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男鹿東中学校時代には、東日本中学生大会で優勝。秋田工業高校のラグビー部では1年生からレギュラー選手として出場し花園・全国大会優勝。各大学からスカウトマンたちの吉田獲得合戦があったようですが、明治大学が獲得に成功。明治大学でも1年生からレギュラーで大活躍。4年生でキャプテンとなり明治大学ラグビー部の輝かしい黄金時代を築くのです。
19歳で日本代表に選ばれオックスフォード大学戦で代表デビューを果たしました。伊勢丹など社会人ラグビーでも活躍しますが、2000年には日本人として初めて、フランスのUSコロミエチームとプロ契約した方なんです。

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現在は、2014年から7人制のラグビーチーム「サムライセブン」を設立し監督をしています。そんなお忙しい中、秋田工業高校のラグビー部に月に10日位、ほとんどボランティアで指導しにいらしているのは、自分を育ててくれた秋田の皆さんへの恩返しとして、もう一度ラグビー大国だった、あの強い秋田にしたいという思いからだと感じました。

吉田義人さんは、生まれた時から身体能力が特別に優れていたのではないかと思っていたのですが、それは大きな間違いでした。驚くほどの努力と、挫折だってあったんです。
お話を聞いていて、まるでドラマみたいで、状況を想像しながら聞き入ってしまいました。
まだまだお聞きしたいと思い、続きは6月18日のオンエアです。吉田さんがお世話になった方々が出てきます。どうぞお楽しみに。

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