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2021年1月31日

現役漁師の細川忠夫さんは歌もお上手でした。

1月31日は、男鹿半島の入道崎観光ドライブイン、網元海鮮料理「龍宮館」3代目の漁師・細川忠夫さん(75才)においでいただきました。細川さんを知ったのは、昨年の9月。新型コロナウイルスの対策をしながら、男鹿半島の素晴らしい景色と美味しい空気、そして、なんてったって龍宮館の驚くほど新鮮で美味しい魚介類のお料理に感動し、声をかけたのがきっかけでした。

細川忠夫さん

いつも、ABSラジオを聞いてくださっているということで、うれしくて色々おしゃべりしているうちに、秋田生まれの私たちの世代でも今まで知らなかったお話が、たくさん出てきました。もっと聞きたいと思い、漁に出ていない今の時期においでいただいたのです。一番驚いたのは、細川さんが4才から10才ぐらいまで、現在の龍宮館がある場所の裏山周辺に、米軍キャンプがあったこと。すぐ前には滑走路があって飛行機が行き来していたこと。米軍の兵隊さんたちから、それまで食べたことがなかったチョコレートやガムなどをもらい、クリスマスにはサンタクロースの格好をした兵隊さんから大きな袋のなかに入っている本やおもちゃのプレゼントをもらい、うれしくてうれしくて、あの時の思いは今でも忘れられないといいます。

収録風景

戦後すぐ昭和24年、細川さんのおじいさまが始めたお店には、ジュースや缶ビールなども売っていたようです。西部劇に出てくるようなバーや、踊れるお店などもあったようですよ。戦争中、たいへん辛い体験をお持ちの方が多いと思いますが、細川少年には、米軍の方たちの優しさが強く、残っているようです。なかには、子供好きな方が、父親のいない子を養子にして、アメリカに連れて帰ったそうです。

細川忠夫さん

やっぱり、年上の方にはお元気なうちに、いろんな事を聞いておくべきと思いました。人間は、どこの国の人も同じ、みんな仲良く平和に過ごせたらいいですね。細川忠夫さんには、まだお聞きしたいことがたくさんあるので、漁に出られるようになる春にまた、龍宮館で新鮮な魚介料理を頂きながらお話の続きをお聞きしたいと思います。番組中、突然のお願いに、春日八郎さんの「長崎の人」を歌ってくれました。堂々とした歌いっぷりに、またまた感動!!ありがとうございました。

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