2011年12月14日(水)
賀内です。
きょうリクエストいただいた曲の1曲が、森山良子の「Ale Ale Ale(アレ アレ アレ)」。
タンゴのリズムに乗った、おしゃれなメロディ。
森山良子さんの、情熱たっぷりの歌声。
恋の歌かと思えば、これが大違いで、物忘れがひどくなってきて「なんだっけ、あれ、あれ、あれ」と、思い出そうと悪戦苦闘、もがく様子を歌ったものです。共感しながら聞いた人が、どれだけいたことでしょうか!
こういうのを、綾小路きみまろあたりがネタにすれば、情け容赦ないというか、客席のお姉さま方が涙を流して笑い転げる様子が目に浮かびますが、森山良子の手にかかると、物忘れもスタイリッシュに歌い上げてしまうんですね。
とはいえ、物忘れは物忘れ。私も人のことは言えません。
生番組を担当していて、いちばんこわいのが、この「度忘れ」。
「えーっと、あれ、なんだっけ」と思っている間にも、番組はどんどん進行していきます。
以前、テレビの歌番組を見ていて、コンサート会場からの生中継、というシーンがありました。
アナウンサーが(秋田のアナウンサーではありません)「さあ、歌っていただきましょう」と盛り上げ、次に曲名を言おうとして、絶句。
度忘れしてしまったのです。
呆然としているアナウンサーにはおかまいなく、イントロが流れて、歌が始まりましたが...見ている私もテレビの前から動けませんでした。
「いつか自分もそうなるかもしれない」
そうならないために、アナウンサーは努力します。
何回も口に出したり、カンニングペーパーを用意したり。
本番ではうまく行ったのに、「生放送でセリフが出てこない夢」を見たりすることがあるのですから、恐怖感というか、相当なプレッシャーです。
明日の「あさ採りワイド」でも、ちゃんと言葉が出てきますように。