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2010年1月21日

2010年1月21日(木)

賀内です。

秋田駅前のイトーヨーカドー秋田店が、撤退の動きを見せています。
この30年、西武やフォーラス(最初はジャスコ、その後パレ・ドゥ、そして今はフォーラスと変遷をたどりましたが)などとともに、駅前のにぎわいの中心的役割を果たしてきた店の撤退は、衝撃をもって受け止められました。
今からx年前、井川町から秋田市の高校に通っていた鶴岡さんは、駅で列車に乗る前、イトーヨーカドーの地下でラーメンを食べたりした思い出を語ってくれました。あそこは汽車通組の楽園だったんですね。焼きそばとか、お好み焼きとか。「何番のお客様、お待たせしました」と、マイクで呼ばれてカウンターに行くんでしたっけ。

私も、オープンの頃を鮮明に覚えています。それまで買い物に行っていたデパートとも違う、スーパーマーケットとも違う、「なんでもある」夢のような空間が出現したような印象でした。

イトーヨーカドーについては、たくさんの方々からメッセージをいただきました。

「私は免許を持っていないので、おもにバスを使っています。なくなると、とても不便です」というのは「ドラえもんズ」さん。
そう、車のない人、免許のない人もたくさんいるのです。大きな店は、車でしか行けない郊外にどんどんできていって、バスや自転車、徒歩の人は、どうするのでしょう。

「さざえさん」のメールには、こうありました。
「公営駐車場に車を停めて買い物をし、駐車券をもらったのですが、利用が当日限り。昔はそんなことはなく、次に来たときにまた使えました。次回に使えないのなら、駐車料金のかからない郊外の店に行くのは当然。駅前に人を呼び戻したいのであれば、そういうところから見直してほしいと思います」
この、当日限りの駐車券、私もまったく同感です。イトーヨーカドー単独の責任ではないのですが、疑問ですよね。

別の方のFAXです。
「経営者として、成り立たないものは、続けることはできないと思います。昔からコツコツと努力している店もあるのです。できれば地元の企業を大事にしていってほしい気持ちです」
大型店の出店は、地元の中小・零細の店を翻弄してきたとも言えます。このかたのご意見、大事だと思います。景気は厳寒のような厳しさですが、こういう時こそ、地道にがんばってきた地元の店を応援したいところです。

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