『芸術を堪能する 春のオランダ・ベルギー8日間』同行記
3月7日(土)から14日(土)まで、待ちに待った阪急交通社主催・秋田放送協力のツアーに同行しました。添乗員と私を含めて38人で訪ねたオランダとベルギー。天候の変りやすい春先にもかかわらず、期間中はずっと晴天。朝は霜が降りる日もありましたが、日中の気温は12度ぐらいまで上がりました。ただ、風の吹く沿岸の街では、肌寒く感じる時もありました。
さて、今回の旅は名画鑑賞がテーマでしたが、街並みや料理などにも魅力がたくさんありました。
1400年代から1600年代までの中世の街並みが、今尚保存されていて、その美しさに目を奪われます。アムステルダムでは、運河から街並みを眺めたり、ナチスに迫害された歴史の象徴、アンネ・フランク一家の隠れ家を、世界中から訪れる人たちとともに見学したりしました。
国土のほとんどは干拓によって造られ、その4分の1が海抜0メートル以下というオランダは、治水に苦労してきた国です。オランダの象徴・風車は、もとは排水のために造られたのです。現在も現役のものが多数ありました。
さて~、私が楽しみにしていたのが、本場のビールを飲むこと。オランダでは、世界に名だたる銘柄・ハイネケン。またベルギーでは、修道院ビールなど飲みきれない…いや数え切れないほどの種類のビールを前に、どれを飲もうかと迷うこともしばしば。あ、ビールを飲むのは、今後のグルメリポートのための勉強ですからね!(笑)
料理はジャガイモをふんだんに使った物が多く、黒やブロンドなどのコクのあるビールといただくと最高。
<ヒュッツポット>
ジャガイモやニンジン、玉ネギを茹でてつぶしたものに乗っていたのは、巨大なミートボール。お腹にどっしり!
<シコンのグラタン>
シコンはチコリといった方がわかりやすいか?蒸してハムで包み、チーズなどを乗せてオーブンで焼いたもの。チーズの塩気とうまみがたっぷりの一品でした。
<ハーリング>
これは珍味!ニシンの塩漬け。玉ネギのみじん切りとともに。街中の出店などでファストフード感覚で食べるんだとか。
<ベルギーワッフル>
ベルギーの古都・ブルージュの中心部の広場に出ていた屋台でいただきました。
焼きたてフワフワのワッフルは、粉砂糖をまぶすだけのシンプルなものですが、
とにかく、美味い!!ほかでは、クリームやフルーツをどっさり乗せたものも。
おっと―、忘れるところでした。今回、参加者の多くが楽しみにしていたのが、名画の鑑賞です。日本でも人気の画家の作品揃いでした。撮影可だったものはカメラに収めました。
<真珠の耳飾の少女・フェルメール作>オランダ・マウリッツ・ハイス美術館
唇の両端に白い点を入れて、女性らしい唇の柔らかさを表現したのだとか。
<夜警・レンブラント作>同・国立ミュージアム
光と影の魔術師とよばれるレンブラント出世作。戦利品として扱われた際に、
左側1メートルあまりが切り取られてしまったそうです。
<キリストの降架・ルーベンス作>ベルギー・ノートルダム大聖堂
この絵は、日本でもアニメで放送された「フランダースの犬」のラストで、
主人公・ネロが、愛犬・パトラッシュと一緒にこの絵を見た後、
天に召されていくという涙なしには語れないシーンの舞台・・・ですが、
実は、日本人観光客から聞いて、地元では知られるようになったという不思議な観光地だったのです~。
このほか、私はゴッホのひまわりに感激!筆づかいが、大胆かつ繊細。数十センチの距離で見るからこそ感じるゴッホの“黄色”の魅力に圧倒されました。残念ながら、ゴッホ美術館はこの日、撮影不可でした。
駆け足で振り返りました。まだまだ紹介しきれないほど魅力あふれるオランダ・ベルギー。参加された皆様には、日本にはない芸術や文化、歴史に触れ、存分に楽しんでいただける旅だったと思います。旅行中の記録をかねた写真は、ABSホームページ内に、別立てで見られるようにしてありますので、是非ご覧ください。
8日間を一緒に過ごした皆様、ご参加ありがとうございました。また次の機会も、ご一緒したいですね。
最後に、大変お世話になった阪急交通社の添乗員、山崎志織さんや、ヘンリーさんなどドライバーの皆さん、現地ガイドの若松さん・吉水さんに、厚く御礼を申し上げます。
ABS秋田放送アナウンサー 井関裕貴