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カテゴリ:田村修

2013年11月15日

読み聞かせ隊・中仙小学校

およそ3か月ぶりに「読み聞かせ隊」として 10/25(金) 大仙市の中仙小学校に行ってきました。

中仙小学校は おおむね国道105号沿いにあり、大仙市と仙北市の境に近いところにあります。
ちょっと車で進めば角館です。

まず1~3年生、計100人を対象とした読み聞かせが第1部で、4年生の単独クラス 39人を対象とた読み聞かせが第2部でした。

中仙小学校は 旧・中仙町にあった小学校です。
現在は市町村合併で「大仙市立中仙小学校」に変わっています。

まず訪れて面食らったのがうれしいサプライズ

「たんじょーびおめでとーございます!」

みんなわざわざ田村なんかのために練習してくれたのか、教室に入って、田村がみんなの前に立つと同時に斉唱が待ってました。
そーなんです。明らかにわたくし事ではございますが、この日40歳を迎えました。

今の子供達はすごいですねー、きっと家のパソコンを使いABSのWEBなどをしらべて、誕生日だってことを見つけたんでしょう。
それを担任の先生に話して、画用紙でおめでとうを作ってくれたそうです。

本当にありがとー

そのあと 恒例の早口言葉と声を出す練習をしてから絵本の朗読に入りました。

今回は 1~3年生まで合わせて100人・・・ どーしよー・・・
1年生もいるので、あんまり複雑で難解な話を朗読するわけにはいかないし・・・ そうだ!
教科書に掲載されていた話ならいいだろう。算数と違って、「まだ習ってないからわかりません」ということもないし!
よしそうだこれで行こう!

と思って決めたのが秋田市の中央図書館で借りたモンゴル民話「スーホの白い馬」です。

田村が小学生だった頃、丸山町立南小学校の時代は1~3年生までが国語は光村図書でした。
その2年生の下の教科書の最後に掲載されていたのが「スーホの白い馬」です。
「スイミー」なんて話も覚えていますが、なんといっても切ない物語はこれに限ります。

図書館で1冊の絵本になっている「スーホの白い馬」を見つけた時に すぐに手にとって借りました。

32年前の8歳のころを思い出しながら、風邪で少しかすれた声を大きく響かせながら、朗読しました。

聞くと、秋田県内は国語の教科書は光村図書で統一されていて、2年生になるとやっぱり「スーホの白い馬」を授業で扱うそうです。

だから読み聞かせとしては3年生は復習、2年生はちょっと先の予習、1年生は来年の予習っていう感じで聞いてくれたのではないかと思います。

いい話って色褪せないですよねー 古臭さも全く感じないし
時代を越えても大人や子供の心に響く何かを持っているわけですから、こういうのを「名作」って言うんだと思います。
1歳9ヶ月になる息子がもう少し大きくなったら、読んで聞かせたい物語の1つです。

1年生から3年生までのみんなと発声練習をしましたが、大きな声が出せますねー、素晴らしいことです。
そしてみんなが元気!これが一番です。多少先生は大変かもしれませんが、活発なことで

続いての時間は4年生39人のクラス!

ここでは先生からお願いされた指定の本を朗読しました。

その本とはレオ・バスカーリア作「葉っぱのフレディ−いのちの旅−」という1998年に童話屋という出版社から発行された絵本です。

葉っぱの「フレディ」が主人公で、友達の葉っぱの「ダニエル」にいろいろなことを教わりながらアイデンティティを感じ、哲学的な意味を考えながら木の枝を離れる(=死ぬ)までを描いた命の物語です。

落葉樹の葉は枯れて地面の落ちると土に還ります。

葉っぱをダンゴムシなどが細かくして、それをミミズが食べて糞をして、そのミミズをモグラなどが食べてさらに糞をして・・・ という具合にバクテリアなどの力を借りながら土の中の食物連鎖が起こり、土ができていくそうです。

そんな理科の話はさておき、擬人法を使い、葉っぱを人のように主人公にした物語「葉っぱのフレディ」は、切なくもあり何か考えさせられる物語でした。大人が読んでも素敵な話だなあ
と感じます。きっと先生は、この本を子供達にも知ってもらいたかったのでしょう。素敵な機会を頂戴いたしましたありがとうございます。

中仙小学校の4年生のみんな! 葉っぱにはなれないけれど
「きっと葉っぱだったらこんなことかんがえてるんだろーなー」
って思いながら教科書を読むと、ちょっと演劇テイストが加わったいままでと違う音読ができるようになるぞ!

図書室や図書館で「葉っぱのフレディ」をまた借りてお父さんやお母さんに読んでもらってね。担任の先生は忙しいからおうちで読んでもらいましょう(笑)

4年生のみんな最後まで話を聞いてくれてありがとう。
少しでも葉っぱのフレディの気持ちが伝わるように工夫したつもりです。

最後に読み聞かせのお礼の挨拶をしてくれた女の子は田村が気をつけていた「間」のことをちゃんと理解してくれていました。

 

場面が変わるときに大きく間をとったり、台詞と台詞の間も緩急をつけながら読んだりして、基本的にはすべて異なる間で読んでいます。それに気づいてくれたようです。

中仙小学校の先生のみなさま

今回は声をかけて下さり、有り難うございました。
大人になると、なかなか素敵な絵本を読む機会もありません。
それこそ「スーホの白い馬」のように30年前にタイムスリップしたような気持ちになると同時に、「葉っぱのフレディ」では当たり前の光景を当たり前ではなく見る視点を気づかせてもらいました。また図書館を訪れて、素敵な本があれば朗読したいと思います。

そして100枚に及ぶ児童の感想文・・・

「時間がかかったんだろうな」なんて思うと大変恐縮してしまいます。もちろん1枚1枚 すべて読みました。
子供達の個性が文面や字からも見えてきて楽しく読ませてもらいました。中にはイラストを書いてくれた子もいました。

そして「なぜアナウンサーになったのか?」もみんなの前で話したんですが、その部分を要約してお礼の手紙に書いてくれた子もいました。事実なんですけど要約するとサイコーに面白いですね(笑)  

先生方にとっては日常かもしれませんが、一般の大人はなかなか小学校の校舎に入る機会がありません。

小学生と触れ合うと自分が小学生のころどうだったか?
そして数か月で2歳になる自分の息子がいったいどんな小学生になるのか? 
郷愁・回顧・期待 さまざまな感情が入り混じりつつとっても幸せな気持ちになります。

機会を与えてくださったこと、重ねて御礼を申し上げます。

それからウィークデーに様々な行事があるときは 読み聞かせ担当:Iか田村までご連絡ください。可能な限りニュースで取り上げたいと考えています。
そのときは「ABS news every.」としてお邪魔させていただきます。
可能な範囲で結構ですが、帰社時間と編集時間を考えると、午前中の行事だと大変助かりますねー(笑)

大変お世話になりました。

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