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2010年2月10日

2010年2月10日(水)

賀内です。

きのうは「服の日」だったんですね。2月9日で2(ふ)9(く)にかけているわけです。
番組にいただいたメールの中に
「服の整理をしています。3年来ていない服はもう着ない、と言われているので」
というのがありました。
ラジオを聴きながら、片づけは進んだでしょうか。

3年、ということですが、私の経験では、1年着ない服は、もう翌年も着ないことがほとんどです。
「買ってはみたけど、何となく着ない服」は、どなたもあることでしょうが、一度縁遠くなってしまうと、再び着ることは...ないんですね。
その逆に、気に入った服は何度も着て、繊維の感触さえなじんできて...私が自宅で来ているふだん着は、そんなこんなでなじんだものばかりで、袖が少しずつすり切れつつありますが、それでも着ているのです。

ふだん着は、誰が見るわけでもなし、楽なもんですが、仕事用の背広になると、そうはいかない。流行を追っかけるほどのセンスも資力もないものの、やはりある程度はポイントを押さえておかないといけないな、という気になりますね。

まあ、男の背広のはやりすたりは、女性の流行に比べればたかが知れたものですが、それでも、微妙に細部が違ってきたりするのです。
今のスーツは、上着もぴったりで、ボタンをかけるとウエストに軽くX字のしわが寄るくらいがベストサイズなのだそうです。ズボンも(今はパンツと言うそうですが)足にぴったりで、昔なら「つんつるてん」と言っていたようなサイズです。
ですから、はやりの服は、スリムな人がいちばん似合うようにできているんです。これは、ちょっとつらいなあ。
こんなズボンで座敷の宴会に出たら足がきつくて大変なので、そういう時にタックの入ったゆっくりしたズボンをはいていると、慣れというのは恐ろしいもので、なんだかいつもと違う感じがしてしまうんですね。

もともとノータックだった男物のズボンにタックが入るようになったのは、元号が平成になる前後だったと記憶していますので、もう20年以上前のことです。ズボンに合わせて上着もゆったりで、袖が手の甲にまでかかるような服もありました。ダブルのスーツが妙にはやったのもこのころです。トレンディドラマで鈴木保奈美が「紺ブレ」をはやらせた頃です(すいませんねえ。大昔の話で)。

私が就職した頃はまだ「ワンファンシー・ツープレイン」という言葉がセオリーとしてありました。男の着るものは、スーツ、ワイシャツ、ネクタイの3点のうち、1つを華やかにして、2つをおさえる、という着方です。だいたいはネクタイを目立たせて他を地味にし、スーツが派手ならネクタイとシャツを「引き立て役」にします。
ところがだんだん、何でもありになってきて、「スリーファンシー」も「スリープレイン」も通用するようになりました。10年くらい前、3点をみんなグレー系でまとめるのがはやって、グレーのワイシャツ、ネクタイとスーツはほとんど黒に近いグレー、なんてのが店に並んだ時は「いつまで続くかなあ」と思ったものですが、次第に少なくなっていきました。
数年前までは、3つボタンのスーツが多く流通していました。あれは着るのがけっこう難しくて、「いつまで続くかなあ」と思っていたら、そのうちスーツ本来の2つボタンの天下になってほっとしたものです。

...などと、偉そうなことを言っておりますが、そんなに大したことはないのです。
ですから「次にテレビに出る時、こいつは何を着ているか」という目で見ないでください!

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