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2008年10月31日

2008年10月31日(金)

賀内です。

「あさ採りワイド」では月に一度、脳血管研究センターの長田乾さんに、認知症や脳卒中の話などを伺っています。
長田さんは先日、台湾で開かれた「アジア認知症学会」に出席、そのこぼれ話を聞かせてくれました。
長田さんはスタジオにノートパソコンを持ちこんで解説、私たちもそれを見ながら興味しんしんで話を聞きました。

中国では人口増加を防ぐために「一人っ子政策」を進めていますが、その結果、高齢者が急増、めんどうを見る側の人が不足してしまう恐れがあり、WHO(世界保健機構)も懸念しています(ただ、高齢者の増加は中国に限らず、日本、そして秋田でも事情は同じですね)。
また中国では、保険制度が整っていないため、地方によっては、患者が医療費を全額自己負担していて、大きな問題になっています(これは日本と違いますね。もちろん日本でも、制度のほころびは種々指摘されていますが、基本的にはみんな何かの保険に加入しています。この『国民皆保険』を達成している国は、実は世界でも少ないとのことです)。

インドネシアは多言語の国で、言語が100種類くらいあります。診察をしようとしても、医師と言葉が通じないことがあって、障害になっています(日本でも方言はありますが...)。

また、いま秋田市では「目まい」に関する学会が開かれています。
目まいをテーマに日本中からお医者さんが集まって発表したり議論したりというのも壮観ですが、長田さんの話では、脳卒中、いわゆる「あたる」時に目まいが起きるのは、必ずしも多くないのだそうです。一口に目まいと言っても、朝起きたら目まいがするのか、日中突然起きたのか、ぐるぐると回転するような感じか、目の前が暗くなるような感じか...症状の現れかたもさまざまです。
目まいで受診する時は、なるべくくわしく状況を話すと、お医者さんも診断がつけやすくなるとのこと。

私と鶴岡さんでいつも「ふーん」と感心しながら伺っている長田さんのお話、次回は11/21(金)9時40分からの予定です。

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