【リレーブログ】今あついもの
今年も秋田市の夏の風物詩「秋田竿燈まつり」が開催され、
4日間の人出は去年を約12万人も上回る盛況ぶりでした。
私も見に行きました。
ほどけた子供の靴ひもを汗だくになって結ぶお父さん。
歩行者天国になった大通りで走り回るわんぱく男児と、追いかけるのをやめたお母さん。
とにかく笑っているお爺さん。
静かに見守るお婆さん。
秋田市以外にも県内各地で夏祭り、夏の行事が行われ
”熱い夏”を過ごした人が多かったことと思います。
スポーツでも”熱い夏”になったのではないでしょうか。
パリオリンピック™では
バドミントン女子ダブルスでシダマツペアが銅メダルを獲得し、
志田千陽選手のふるさと、八郎潟町が大いに盛り上がった様子は
ABS news every.でもお伝えしました。
中学球児も熱戦でした。
先月行われた中学軟式野球の大会、
全県少年野球の準決勝ラジオ中継でわたしは実況を担当しました。
秋田の野球のトップランナー、TDK硬式野球部の佐藤康典(やすのり)監督の解説でした。
去年もご一緒したのをきっかけに、恐れ多くも私はヤスさんと呼んでいます。
今年は高校野球でもメイン球場に使われた秋田市のさきがけ八橋球場。
日本の野球を支え、貢献した場所として
「日本野球 聖地・名所150選」にも選ばれている、秋田の野球の聖地です。
選手時代のヤスさんは
センターフェンスが122mに改修されてからの八橋球場で
バックスクリーン越えの特大場外ホームランを放っているんです。
八橋球場で当時だれも見たことのなかった軌道で打ち上げられた打球は
令和のいま言うなら「Big Fly,Yasu-san!」だったに違いありません。
私にいま込み上げてくる”熱いもの”、
それは ”なつ”かしい記憶です。
ABS入社前の22歳冬。私は東京の日テレ学院で研修を受けました。
千代田区四番町にあり
リポート研修の際、わたしは「ばんちょう」のアクセントから間違えたのを今でも覚えています。
「番長」ば\んちょう と同じではないはずと、確かめもせず平板で言ってしまっていました。
頭高だそうです。
「番町」と「番長」は同じアクセントなんですね。
入社してからの5月には
全国38人の同期(先輩もいたので同志、でしょうか)が集まる研修も受けました。
テレビで見ていた日テレの現役アナウンサーに会えた!という喜びもありましたが
練習不足、準備不足で喋ることの不安や緊張など、色んな思いをした貴重な経験になりました。
ABSでのニュース研修では
同じアナウンス教室の先輩でもある酒井アナウンサーに学びました。
私が初めてテレビニュースを読んだのは5年前の7月24日でした。
ラジオで海の番組もやっていたので日焼けして真っ黒。
さらに、
色んな先輩に見せてもらった数々の資料。
中には天気の描写1つでも様々な表現をびっしりと記した
”アナウンサーのネタ帳”を持ち歩いている先輩もいました。
『そりゃ当然だ。プレゼン前にどれだけ準備するか。』
どの仕事にも、事前にできること・しなければいけないものがある。
準備の仕方を学びました。
その上で、局のアナウンサーとして必要な
アクセント や 言葉の使い方、 話の組み立て方 など
なんとなくで生きてきた私には考えることが多く、喋ることが嫌になる時もありました。
まずはできることからと、
それまでボクシングでマウスピースを噛んでいた自分でしたが
今度は割り箸をタテに噛み、舌や唇や口輪筋を必死に鍛えました。
せめて発声だけでも。
せめて読み一つでも。
そんな思いでした。
共通語のアクセントの基準は
NHKの日本語発音アクセント新辞典。
いまでも肌身離さず持ち歩いています。
酒井先輩はカラオケに行っても持っているほど。
ちなみにABSアナウンス部では秋田の地名アクセントを統一しています。
一例を挙げると・・・
秋田市の飯島は い\いじま で頭高。
八橋と泉は平板。
大仙市の中仙は なかせ\ん で「泣かせん」と同じアクセント。
横手は地元では平板ですが、ABSでは頭高で よ\こて。
逆に大館は地元では頭高ですが、ABSでは平板で おおだて ̄。
勉強することはいくらでもありますね。笑💦
まだまだ研鑽して参ります。
今後ともよろしくお願いします。
最後に、先日八峰町でアワビのつかみ取りを体験リポートした際の写真で失礼します。
それでは!
リレーブログ「今あついもの」、次回は田村修アナウンサーです。