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2013年7月22日

路線価@県庁 記者会見室

ABS news every.取材記 2013.06.27(木)

1年に1回程度 ニュースに出てくる言葉「路線価」。

え?

ハイ いい質問ですねぇ

そうなんで。すっごく簡単に言うと「道路」の値段、道路の価値です。とは言っても道路を売り買いする値段ではなくて「道路沿いの土地」の価格を決める基の価格なんです。


路線価の資料です。解禁日は7/1(月) 取材は6/27

土地は毎日価格が変わるものなんですが、いちいち「この区画は1平米○○円で その隣は1平米□□円
その向かいの駐車場は△△円」ってすべての土地に価格をつけてたら忙殺されてしまうわけです。

だからとりあえず(?)道路に価格をつけて、その価格に土地の面積を掛け算して土地の価値を決めてるんですね。

「交通量の多い国道に面している店舗は 土地の価格が高い!」
「角地の店舗は 2本の道路に面していることになるので・・・」
「建物の裏手にも道路が通ってて」

店や住宅は大体道路沿いにありますよね。国道、県道、市道などなど。
こんな観点から土地の価格が決まっているわけです。

仙台国税局は1月1日現在の路線価を発表しました。
県内最高の価格がついた道路は秋田市中通2丁目の「秋田駅前通り」でした。1平米14万円 前年比6.7%ダウン。


会見の様子。 県内で一番高いのは秋田駅前

これだけではありません。1993年=20年前と比べると10分の1に下がっていました。1993年は140万円だったんですね。
20年続けての下落です。土地の価格は下がる一方。

東京・銀座の中央通は 1平米 2152万円
練馬の豊玉北 千川通りは 1平米 90万 (田村の学生時代の住まい近く)

もちろん土地価格が高い東京と比較するのはあまり意味がありませんが、東京はこんな値段なんだというのを覚えておいてください。


銀座はたっけーーーーーーーーーー

そして、単純な価格比較じゃなくて、前の年と比べてどの程度上がり下がりしたのかというのも大切なポイントなんです。

いわゆる下落率です。例えば、
「東京スカイツリーができたのでその周辺の道路の価値があがった。前の年と比較したら価格は下がってはいるけど、おととしから去年にかけての下がり方よりはましだった。ちょっとしか下がらなかったよ」
なんていうところもあるでしょう。
それが今回の秋田駅前通りで、エリアなかいちが2012年に完成したという効果もあったと見られています。

2012年は 7.1%下落
2013年は 6.7%下落
0.4ポイントだけ下がり方がましになった

土地の価格が下がり続けているなかで、わずかながらでも明るい材料として捉えたほうがいいのかもしれません。

ところで、なんで税務署が発表しているかというと、国税庁が相続税や贈与税を課税する際の計算の基準にしているからです。

もっと言えば、税務署が独断ですべて決めているわけではなく、実売価格を見たり、不動産鑑定士に依頼したりと総合的に決めているようです。

ここで「不動産鑑定士」という資格が出てくるわけです。
資格取得の本を読んでると、たまに目にするこの資格。
自分に関係ないと思っていると頭に入ってこないのですが、8年ほど前、まだ「ニュースプラス1あきた」の頃にニュースを担当したとき、今から○年前、初めて不動産鑑定士に取材をお願いして、そういう仕事なんだと理解しました。


県内は軒並み下落してます。黒い▲はマイナスっていう意味です

おっと、話が逸れた 価格の下落については・・・

みんなが同時に欲しい欲しいって言えば、需要と供給のつりあいでどんどん価格が上がります。
高くしてもみんな欲しがるから上げても大丈夫。

それにつられて周りの土地の価値もどんどんあがって、いつの間にか、正当な価格よりまやかしで大幅に上昇してしまった。これがバブル経済です。


秋田南税務署の税務広報広聴官 深澤正樹さん、関谷博行さんが説明しました。

こんな風に記すことで、自分の理解を深めて忘れないようにしています。ニュースで扱うジャンルは様々ですから日々勉強。

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