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2025年12月5日

【リレーブログ】今年のベストバイ

ベストバイ

買って読まねばと思っていながらなかなか果たせず…やっと読みました。
上柳昌彦と仲間たちの『居場所は心にある』(扶桑社刊)です。
上柳さんといえば、ABSラジオの早朝番組「上柳昌彦 あさぼらけ」のパーソナリティです。朝4時半からですから、未明番組と言うべきかな。
ニッポン放送で40年以上、ラジオの最前線に立ち続けてきた上柳さんには及びもつきませんが、私も朝の番組「あさ採りワイド秋田便」を担当する身として、関心があったんです。
朝の番組を担当していると必ず聞かれるのが「何時に起きるんですか?」
答えは、本の中にありました。上柳さんは毎朝1時15分起きだそうです。
「4時半に番組開始なら、そうだろうなあ」なんて共感しながら読み進めていく。

上柳さんは、番組を持ってから、何度か病気で休んでいます。
前立腺がんや、「下垂体腺腫卒中」(下垂体というのは、脳の下にくっついている臓器)という、病名を聞くだけで「重病なんだろうなあ」と思うような病気にもかかり、手術、退院、復帰を繰り返してきました。
本の中には、病気を宣告されて、番組を休むことへの葛藤、カバーしてくれる同僚への感謝、退院してだんだん調子が戻り、番組に復帰するまでのことも描かれています。
私も、十二指腸を切ったり、アニサキスで入院したり、何度も番組を病欠したので、その心情が痛いほど伝わってきました。
 
そして、もう一つ感じたのは、
「本を書くのは大変だっただろうなあ」
えーとですね、実は私もことし本を出しましたので、わかるんです。
編集者さんからオファーがあってから、出版までには、1年以上かかります。
来る日も来る日も原稿を書いて送って、それに直しが入って、書き直して。
「章立て(第何章には何を書くか、などの構成)」、装丁などのデザイン、校正(1回では終わらず、3校といって3回くらい直す)、見本ができあがってくる。

読んでみれば、「わかるわかる」と共感がいっぱいの1冊でした。

酒井さんのベストバイは、何だったでしょうか。

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