2013年5月31日(金)
賀内です。
1987年に入社してから26年、ずっと秋田放送の電波に声を乗せてまいりましたが、今週はアナウンサー人生で初めて、エフエム秋田とNHK秋田のスタジオに入って出演する、という経験をしました。
日本海中部地震から30年、秋田放送を含めたラジオ3局が「災害とラジオ」をテーマに、お互いの局のスタジオから放送しあうという企画です。
5/29(水)、午後2時からはエフエム秋田で、村井絵美アナのインタビューにこたえて。
午後7時45分からはNHK秋田のスタジオから阿部悌アナの進行で、村井アナ、私の3人で放送しました。
左から、村井アナ、私、阿部アナです。
これ、放送5分前に撮った写真ですが、同業者同士ですから打合せも実になめらかに進行、本番を迎えました。
日本海中部地震の時ABSラジオは、発生直後から午後11時まで、CM抜きで特番を放送しました。
震度や津波、被害のニュースはもちろんですが、この時すでに「○○のお店は地震でいったん閉店しましたが、食品売場だけ午後4時から開けます」とか「○○幼稚園の園児は全員無事」といった、地域に密着した情報を伝えていました。
また、翌週のワイド番組「サンサンモーニング」では「電話質問箱」と題して、自治体などの関係者をスタジオに招き、破損した家財のことや、被災者の税金減免についてといった生活相談のコーナーも設けて放送したのです。
ラジオは常に、生活のそばにあります。
停電の時も、外にいても、スイッチを入れるというワン・アクションだけで、ずっと情報を聞ける便利な機械です。
でも懐中電灯のように、「地震の時だけ」「停電の時だけ」スイッチが入るのではなく、いつも身近なラジオであり続けなければ...
「いつも聞いていたい」と思われる、魅力あるラジオにするために、私どもの姿勢も常に問われていると、思い返した一日でした。