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2013年2月22日

2013年2月22日(金)

月曜から「あさ採りワイド」を続けて今日でゴールの賀内です。
といっても最終回ではないですよ。

きのうの「純喫茶・谷村新司」で、横手の方からの投稿が紹介されたのは放送日記の通りですが、「横手のまめ」さんからは、「今は目玉焼きが乗っていないと、なんで?と思う」という趣旨のメールをいただきました。
横手焼きそばをずっと食べていると、それにすっかり慣れてしまい、目玉焼きがあって当たり前だと思ってしまうのですね。

そういえば!
私もつい先日、焼きそば体験をいたしました。

某日、一人で夕食を作って食べることになり、うちの冷蔵庫を開けると、横手の友人が送ってくれた「横手焼きそばセット」がありました。
太麺とソース、福神漬のセットです。
麺はこれでいい。問題は、野菜とひき肉です。
野菜はないかと探索したら、今は便利なのがあるんですねえ。もやしやキャベツをカットして袋に入れた「炒め物セット」というのが、幸運にも冷蔵庫にありました。
さて、ひき肉。そんな都合よく、ひき肉は入ってないのです。
しかし!牛肉の薄切り200グラムのトレイが、冷蔵庫に入っていました。牛しゃぶか何かのために、家人が買っていたに相違ありません。

私は冷蔵庫の前で、しばし思案にふけりました。
「これを使ってみたい、しかしそれでは、横手焼きそばからそれてしまうのではないか」
「横手焼きそばからちょっとそれてしまうとすれば、増田焼きそばとか大雄焼きそばとか、十文字...いや、あそこはラーメンがあるから別として、平鹿焼きそばとかになってしまうのではないか」
「でも牛肉200グラム、全部投入したら、さぞやうまい豪華な焼きそばができるであろう」
「誰も見ていない。やるなら今だ」
私の心の中では、黒い悪魔と白い天使が、葛藤を繰り広げるのでした。

あまり長時間思案していたので、冷蔵庫のアラームがピッピッと鳴り、ドアが開けっぱなしなのを知らせる始末。私は肉のトレイを持ったまま、冷蔵庫の前で立ちつくしていたのです。
沈思黙考(ちんしもっこう)の末、私は横手焼きそばからそれるのも恐れず、200グラムの肉を炒めはじめました。
それに野菜を加え、麺を炒め...甘やかなソースの香りが台所に広がり、それはそれはガッツリというかゴージャスというか、グランクラスな焼きそばが完成、天にも昇る気持ちで完食したのです。

先週金曜の「あさ採りワイド」では、敏腕のF子ディレクターにそそのかされ、「ガラスの部屋」に乗せて「ヒロシです...」と語ってしまいましたが、今度は「モードクイール」さんから「城達也さんのナレーションをやってください」というメールが届きました。
城達也さんといえば、もう他界してしまいましたが、午前0時からの音楽番組「ジェットストリーム」で、魅惑の低音を響かせた名ナレーターです。
二児の母のF子ディレクターは、今週もますます敏腕ぶりを発揮し、「ジェットストリーム」のテーマ曲「ミスター・ロンリー」を探し出してきて、私にしゃべれ、とコマンドを発しました。
アナウンサーとは長良川の鵜飼いの鵜と同じで、ディレクターから指示があれば、何でもやるのです。

「遠い地平線のかなた、音もなく流れる雲海の切れ間から上る朝日、マイケアの京の御だしや、ジャパネットたかたラジオショッピングも、まぶたに浮かんでまいります。皆様の早朝飛行のお相手をつとめる機長は、私、賀内隆弘です」

うわー、城達也ファンの皆さん、許してください。
ちょっとまね事をしてみただけです。

ナレーターといえば、若山弦蔵(ショーン・コネリーの吹き替えでおなじみ)、芥川隆行(水戸黄門の語りを長く務めた)、森山周一郎(刑事コジャックの吹き替え)、矢島正明(ジブリのCMで今も声が聞けます)などなど、名調子の方々が、テレビ、ラジオで活躍しました。
それを見て聞いて育った私も、いつかこんな語りをしてみたいとあこがれながら、今、その端くれで仕事をしております。

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