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2012年3月21日

2012年3月21日(水)

賀内です。

昨日が祝日だったので、きょうは月曜日のような、少し不思議な感覚で迎えた朝です。
まだ冬が色濃く残っているような毎日ですが、春の兆しも出てきています。鶴岡さんはふきのとうを見つけたと言っていました。

ラジオネーム「踊る事務員」さんから「昨日、岩手県宮古市の仮設住宅へボランティアに行ってきました」というメールをいただきました。
「みんなと一緒にダンスを踊ったほか、秋田弁で絵本の読み聞かせをしたのですが、これが特に面白がられたんです」とのこと。どの程度の秋田弁だったのでしょうか。通じたのかな?

「三匹の仔豚の母は大豚」さんは「私も昨年、陸前高田市へ行ってきました。今頃炊き出し?と思いつつ参加しましたが、現地の人に、こうして忘れずに来てもらえることがありがたいと言われ、気づかされました」。
こういうメッセージをいただくと、去年のことを思い出します。

去年の春分の日は、ちょうど去年のきょう、3月21日でした。天候は穏やかでしたが、まだまだ寒い日でした。
東日本大震災から、まだ10日しかたっておらず、原発や津波、余震のニュースがずっと報じられ、落ち着かない日々を過ごしていた頃です。
お墓参りのあと、スーパーに寄ってみると、震災直後に棚から消えうせていた食料品が、少しずつ並び始めていたのを覚えています。でも、ヨーグルトや納豆は、まだありませんでした。
パンも品不足でした。通りがかりのパン屋さんが開店しているので入ってみると、少しですがパンがあります。
「よくありましたねえ」と聞くと、「ええ、なんとか材料を集めて...でも、最近少し落ち着いてきました。それまでは、こんなもんじゃありませんでした」
みんな浮き足立っていた、ということでしょう。
季節が一回りしてまた早春を迎え、あの頃の緊迫した心もちがよみがえってきます。
一年たっても、被災地や被災者を忘れることなく、そして、私たちも備えを怠りなく。

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