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2011年9月15日

2011年9月15日(木)

賀内です。

秋田放送の「Voice」では「いまコレが気になる」をテーマに、皆様からメッセージをいただいています。

50代の男性のかたから「なべっこ遠足は秋田特有のイベントらしいですが、いつ頃から始まり、なぜ秋田で何十年も続いているのでしょうか」といただきました。
うーん、私の小中学生の頃というと昭和40年代ですが、もう、なべっこ遠足は普通にやってましたねえ。
これは「あさ採りワイド」のリスナーの方々にお力を借りよう、と、呼びかけてみました。
すると...
※( )内はラジオネームです。敬称略。

・昭和35年生まれです。小学校高学年の遠足で、海まで歩いてなべっこ遠足が定番でした(能代の田子作)
・昭和35年に、引っ越した秋田市の小学校でやってました。(イケイケ隊隊長)
・昭和21年生まれの65歳。横手市立境町小学校では毎年秋、後三年駅近くの後三年山でなべっこ遠足に行ってました。少なくとも昭和33年には学校行事としてのなべっこ遠足があったことに。(阿井宇江雄)
・昭和32年頃に始まったのではないでしょうか。上小阿仁の中学校の分校では山越えして行きました。(石川)
・ウチの父70歳は、小学校の頃に家族で近くの川原に鍋をかついで出かけていたと言っています。昭和27年あたりからの話です。(テイ坊)
と、どんどんさかのぼっていき、
・昭和12年八竜町生まれの母たちは釜谷浜で網引きを手伝ったあと、いただいた魚やカニを浜で火をおこして大きな鍋で煮て先生も生徒も一緒に食べたそうです。(泉の蘭ママ)

という情報もいただきました。
となると、昭和10年代、あるいは終戦直後のあたりでしょうか。
このへんがなべっこ遠足の元祖ということになるのかな?

なべっこ遠足という単語には、何か人の心をひきつけるものがあるようで、

・中学生の時、鍋の味がなかなか決まらなくて、醤油と水を交互に足して、つゆだくだくになりました。(ジェミニ)
・毎年、稲刈りの昼食として田んぼの横でだまこ鍋とおにぎりを食べています。(となりの部屋のトトロ)
・なべっこ、角館の桧木内川堤でやります。お祭りのお囃子さんも参加、とても賑やかになります。(北の寅次郎)
・秋田市下浜で。風が強くてなかなかガスが点火できず、段ボールで風よけを作ったり工夫しました。(たちばなし)
数ある思い出のうち最も悲惨だったのは、
・もう少しで食べられそうな時、男子が鍋の取っ手に足を引っかけ、みごとにひっくり返りました。隣の班からお茶わん一杯ずつもらいました(コスモス)

この、鍋をひっくり返してしまった男子、なべっこ遠足の帰途は、どんな様子で帰ったのでしょう。翌日、何か言われなかったでしょうか。食い物の恨みは恐ろしいとしか言いようがありません。

残暑厳しいですが、来週からは涼しくなってくるそうです。昔出かけた仲間と、連休中のなべっこ遠足、いかがですか?

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