2009年7月1日(水)
賀内です。
水曜リクエストに「花嫁」のご希望がありました。夜汽車に乗って嫁いでいく、という、あの歌ですね。
お葉書をくださった「ほんとはジューンブライドになりたかった私」さんのメッセージです。
「六月の花嫁に若いころからあこがれていた私。なのに実際は結婚は秋。しかも晩秋。披露宴が終わり、お客さんが帰る頃、激しいアラレとヒョウが降り、招待客の皆様に、行く末を案じられたものでした。でも幸い、銀婚式も過ぎ、子どもたちも巣立ち、また二人に戻った生活。あっという間でした」
結婚式の天気が大荒れで、夫婦の先行きを案じられたということですが、心配は無用だったのですね。波風が立ったりすると「あの時天気が悪かったからだ」と、自分は悪くなくて天気のせいや相手のせいにしたりしがちなのですが、実はその波風、ほかでもない、自分のせいだったりするのです(←リッパでしょう?)。
思い出すのは、「あさ採りワイド」のスタジオにゲストでお迎えした、年配のご夫婦です。
もう10年前にもなるでしょうか。
車椅子の奥さまを、ご主人が優しくエスコートしてスタジオに案内しました。奥さまはリウマチで、体が思うようになりません。しかもその病気は、新婚当初からのもので、ご夫婦の闘病生活は、夫婦の年輪と、そのまま重なるのです。
奥さまももちろんですが、面倒を見るご主人も、日々大変でしょう。ご主人にそのことを言うと、はにかんだような笑いを浮かべて、
「いやあ、結婚するときに神様の前で『病める時も』と誓ってしまいましたからねえ」
と。
これですよ。さらりと言っていますが、その言葉の裏に、どれほどの思いがこもっていることでしょうか。夫婦の神髄とは、こういうことなんでしょう。うちみたいに、冷蔵庫に一本しかない缶チューハイをどっちが先に飲んだかでケンカしているようでは、まだまだその境地に達していないと深く反省したのでした。
そういえば、私の結婚式のあとも大雨でしたが...いやいや、関係ない、関係ない。