野村万作・萬斎 狂言の世界
開催日時 | 2024年6月8日(土) 開場12:00 開演13:00 |
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会場 | あきた芸術劇場ミルハス 大ホール |
入場料金(全席指定/税込)
S席:6,000円 A席:4,500円 B席:3,500円
座席表はこちら
※当日券は500円増し。
販売スケジュール
【プレイガイド】
- ヨンチャンチケット ※インターネットのみ
- あきた芸術劇場ミルハス 1階事務室(TEL:018-838-5822)
- チケットぴあ (Pコード:525-146) ※インターネット・店頭で購入可(店頭購入について)
番 組
二人袴(ふたりばかま)
今日は聟入り(結婚後、妻の実家に初めて挨拶に行く事)の日。舅の家では準備を整え、聟が来るのを心待ちにしている。一方の聟は、一人で行くのは心細いからと父親に舅の家の門前まで付き添われてやってくる。聟に礼装の長袴をはかせてやり、父は表で待っていたのだが、太郎冠者に見つけられてしまい、父親も舅に挨拶することになってしまう。しかし、長袴は一つだけ。さて、この親子はどうやってこの場を切り抜けるのか…。
明るいめでたさのある聟狂言の代表曲です。天真爛漫な聟とそれに慌てる父親の、舞台上から漂う何ともほのぼのとした雰囲気をお楽しみ下さい。
六地蔵(ろくじぞう)
田舎者が地蔵堂に六体の地蔵を安置しようと都に仏師を探しにいく。すると徒者(いたずらもの)のすっぱ(詐欺師)が声をかけてきて、自分こそが真の仏師であると偽り、翌日までに六地蔵をつくる約束をして田舎者と別れる。すっぱは仲間を呼び出し、地蔵に化けて田舎者をだますことにする。さて翌日、田舎者が地蔵を受け取りにやって来ると、地蔵は三体しか見あたらない。もう三体はどこにと問うと…。
演者が所狭しと舞台を駆け回る賑やかな作品です。すっぱは田舎者をだまし通せるのでしょうか。本舞台と橋掛りを上手く使った、狂言ならではの表現もお楽しみ下さい。
出演者プロフィール
1931年生。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者、日本芸術院会員。2023年文化勲章受章。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞したほか、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、松尾芸能賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、朝日賞、旭日小綬章、中日文化賞、ジャパン・ソサエティ賞等多数の受賞歴を持つ。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』『敦―山月記・名人伝―』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。近年では、「楢山節考」の再演に取り組み、大きな成果をあげている。
1966年生。祖父・故六世野村万蔵及び父・野村万作に師事。重要無形文化財総合指定保持者。東京藝術大学音楽学部卒業。「狂言ござる乃座」主宰。国内外で多数の狂言・能公演に参加、普及に貢献する一方、現代劇や映画・テレビドラマの主演、舞台『敦―山月記・名人伝―』『子午線の祀り』能狂言『鬼滅の刃』『ハムレット』など古典の技法を駆使した作品の演出で幅広く活躍。現在の日本の文化芸術を牽引するトップランナーのひとり。現代に生きる狂言師として、あらゆる活動を通し狂言の在り方を問うている。94年に文化庁芸術家在外研修制度により渡英。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞、毎日芸術賞千田是也賞、読売演劇大賞最優秀作品賞、観世寿夫記念法政大学能楽賞、松尾芸能賞大賞を受賞。石川県立音楽堂邦楽監督。東京藝術大学客員教授。(公社)全国公立文化施設協会会長。
1949年生。野村万作に師事。重要無形文化財総合指定保持者。すでに数多くの優れた舞台歴を持つ野村家の重鎮。大曲の『三番叟』『釣狐』『花子』をすでに初演。国内外で狂言・能公演に多数参加、普及に貢献している。主宰していた「雙ノ会」で芸術祭大賞、個人で観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。大胆かつ緻密な演技で、古典はもとより新しい試みの舞台でも存在感を見せる。普及公演での的確な解説にも定評がある。
1972年生。野村万作に師事。国立能楽堂・能楽三役第四期研修修了。重要無形文化財総合指定保持者。万作一門の研鑽会「狂言ざゞん座」同人。すでに『奈須与市語』『三番叟』『釣狐』等を披き、「万作の会」の演者の一人として国内外の狂言・能公演に出演。朝日カルチャーセンター・新国立劇場演劇研修所をはじめ、全国各地での狂言講座、ワークショップで講師を勤め、狂言の普及に力を注いでいる。
1964年生。野村万作に師事。能楽協会会員。万作一門の研鑽会「狂言ざゞん座」同人。『奈須与市語』『三番叟』を披くなど狂言の舞台に出演する一方、舞台『子午線の祀り』『ハムレット』等にも出演。「万作の会」の演者の一人として活躍している。また、朝日カルチャーセンターをはじめ、全国各地のワークショップで講師を勤めるなど、狂言の普及に力を注いでいる。
1989年生。野村万作に師事。慶応義塾大学法学部卒業。能楽協会会員。9歳で入門後、幼少より舞台に立ち、『三番叟』『奈須与市語』『釣狐』を披く。全国各地の狂言ワークショップで講師を勤めるほか、早稲田大学、東京女子大学、共立女子大学の狂言サークル及び松尾塾伝統芸能を指導している。
1986年生。野村万作に師事。成城大学卒業。国立能楽堂・能楽三役第八期研修修了。能楽協会会員。『奈須与市語』『三番叟』『釣狐』を披く。全国各地の狂言ワークショップで講師を勤めるほか、東京大学、お茶の水女子大学、成城大学の狂言サークル及び松尾塾伝統芸能を指導している。
1989年生。野村万作に師事。日本大学芸術学部卒業。能楽協会会員。大学在学中より狂言を学び始め、すでに『奈須与市語』『三番叟』を披く。
1999年生。野村萬斎の長男。祖父・野村万作及び父に師事。慶応義塾大学法学部卒業。能楽協会会員。3歳の時に『靱猿』で初舞台後、子方として国内外で多数の舞台に出演。修業を続け、『三番叟』『奈須与市語』『釣狐』を披き、「万作の会」の若手狂言師の一人として舞台を勤めている。2023年3月には世田谷パブリックシアター『ハムレット』でタイトルロールを演じ、活動の場を広げている。
【主催】 | ABS秋田放送・あきた芸術劇場ミルハス |
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【企画・制作】 | 万作の会 |
【お問い合わせ】 | ABS秋田放送 コンテンツビジネス戦略局 企画事業部 TEL 018-826-8500(平日9:30~17:00) |