11月5日（日）午後4時〜4時55分

五城目町の山あいにある旧馬場目小学校は2013年に廃校になった。人口減少・少子高齢化の象徴ともいえる廃校舎は半年後に、シェアオフィス「ババメベース」として生まれ変わった。その後町の内外からさまざまな起業家が入居して、地域に根差した事業を始めた。ババメベースに集う人たちと意気投合し、協力して事業を行っている町民もいる。銀行に勤めていた女性は、朝市通りにユニークなカフェを開き、林業会社の社長を務める男性は里山を活用したテーマパークをつくる事業を進めている。移住者も、もともと住んでいた町民も、まちでの暮らしを良くしていこうと力を合わせた。記録的な大雨が町を襲った際には、様々なアイデアで被害に遭った人たちを支えた。まちをおこす拠点となった廃校舎と、そこに集う人たちの10年を見つめ、地方の豊かな暮らしについて考える。