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知っトク医療のつぼ

知っトク医療のつぼ 毎週日曜 7:20~7:30
番組概要
秋田県民の健康の不安や疑問におこたえします。

ガンの死亡率 全国ワースト1位(22年連続)
心疾患 全国ワースト11位
脳血管疾患 全国ワースト2位
これが秋田の現状です。
※2018年人口動態統計より(人口10万人あたりの死亡率)

これを変化させていくためには適切な医療情報と予防方法を県民が知る機会が必要です。ABS秋田放送が毎週日々進歩を続ける医療情報や、身近な病気の話題など様々な医療情報を番組でお伝えします。
次回予告
3月の放送スケジュール

【3月24日放送】「自覚症状なく進行 高血圧症」
[出演]いなば内科胃腸科クリニック 稲葉宏次さん

高血圧症とは、血圧が高い状態が慢性的に続く病気で、自覚症状がないことが多いため、いつの間にか発症し、進行するケースが多いのが特徴。
血圧が高い状態が続くと血管に強い圧力がかかるため、血管の壁が徐々に厚くなったり硬くなったりして動脈硬化につながることが多い。動脈硬化は、脳梗塞や脳出血、狭心症や心筋梗塞など、命に関わる病気の引き金になるため注意が必要だ。
高血圧症のほとんどは、さまざまな原因が関係して発症する本態性高血圧症といわれるタイプだ。遺伝や高血圧になりやすい体質に加え、塩分のとり過ぎや過度な飲酒、肥満、運動不足などが引き金になって発症する。
高血圧症の治療では、食事や運動など生活習慣の見直しが中心になる。生活習慣を改善しても血圧が十分に下がらない場合は、血管を広げるはたらきがある薬や血液の量を減らす薬、血圧を上げるホルモンのはたらきを抑える薬などを使用する。
番組では、いなば内科胃腸科クリニックの稲葉宏次院長が、高血圧症の原因や治療法を詳しく解説する。
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【3月17日放送】「さまざまな要因で発症 ぜんそく」
[出演]石田小児科医院 石田和子さん

ぜんそくは、鼻や口から肺につながる空気の通り道である気道に炎症が起こる病気。幅広い年代で発症する可能性があり、放置すると治療をしても改善しにくくなる。
ぜんそくの患者の気道では常に炎症が続き、過敏になっているため、わずかな刺激でも収縮して狭くなり、急性増悪、つまりぜんそくの発作を起こす。息苦しくて動くことができない、会話をすることが難しいなどの症状が出た場合は命に関わることもあるため、すぐに医療機関を受診することが必要だ。
ぜんそくには、アレルギーが原因で発症するタイプと、感染症やストレスなど、アレルギー以外の原因で発症するタイプがある。アレルギーが原因となるぜんそくでは、ダニやホコリ、花粉、ペットの毛などが症状を引き起こす原因物質になる。ぜんそくは幅広い年代で発症し、子どものころに発症した場合、年齢を重ねるとともに次第に症状が出なくなることが多いという。
番組では、秋田市にある石田小児科医院の石田和子院長が、ぜんそくの症状や発症のメカニズム、治療法について詳しく解説する。
【3月10日放送】「時に命の危険も 食物アレルギー」
[出演]石田小児科医院 石田和子さん

食物アレルギーは、食べ物に含まれる特定のたんぱく質に対してアレルギー反応が起こる疾患だ。本来は体に害がないものに対して抗体がつくられ、可能な免疫反応が起こることで症状が出る。
食物アレルギーの症状は、じんましんや肌のかゆみ、下痢、せきなど、体の様々な部分でみられる。複数の臓器に症状が出て、命に関わるようなアレルギー症状をアナフィラキシーといい、さらに血圧の低下や意識障害などを伴う場合をアナフィラキシーショックという。
食物アレルギーは、低年齢で発症した場合は年齢とともに自然に治っていく傾向があるが、成人になってから発症した場合は自然に治ることは少ないという。
食物アレルギーの患者は、医療機関での正しい診断にもとづいて、食べると症状が出る食べ物を食事から最小限の範囲で除去し、食べられる範囲は食べるようにすることが基本だ。
番組では、秋田市にある石田小児科医院の石田和子院長が、食物アレルギーの症状や発症のメカニズム、食事療法について詳しく解説する。
【3月3日放送】「誰でも発症の可能性 花粉症」
[出演]石田小児科医院 石田和子さん

花粉症は、日本人の3人に1人が悩まされているといわれる身近な病気だ。花粉症を引き起こす花粉は、日本に50種類ほどあるといわれ、今の時期は主にスギやヒノキの花粉が原因で発症する。
くしゃみや鼻水が止まらない、鼻が詰まるといった症状が特徴。人によっては、目のかゆみや充血などの症状が出ることもある。花粉が飛び始めるとすぐに症状が出る人もいれば、花粉がたくさん飛ぶ時期にならないと症状が出ない人もいるなど、症状が出る時期や症状の強さは患者によって違う。目のかゆみを放置したり、こすったりすると症状が悪化する可能性があるため、目に違和感があれば、早めに医療機関を受診するとよい。
くしゃみや鼻水といった花粉症特有の症状は、体の中に入ってきた花粉を追い出そうとするアレルギー反応だ。花粉症は大人に多い病気だったが、最近は患者の低年齢化が進んでいるという。花粉症の治療には、薬で症状を抑える対症療法と、時間をかけて花粉に体を慣れさせ、病気を根本的に治す治療法がある。
番組では、秋田市にある石田小児科医院の石田和子院長が、花粉症の症状や発症のメカニズム、治療法を詳しく解説する。
【2月25日放送】「様々な要因で発症 難聴」
[出演]木村耳鼻咽喉科 木村洋元さん

難聴は、音や言葉が聞こえにくい状態を指し、様々なことが原因になるため、幅広い世代が発症する。
難聴は、耳のどこに原因があるかによって、伝音難聴、感音難聴、混合性難聴の3つに分けられる。いずれも人とのコミュニケーションがうまく取れなくなったり、認知症を発症したりするリスクが高まるなど、日常生活に大きく影響する。子どもの場合、難聴を放っておくと、言葉の発達やコミュニケーション能力の発達などに遅れが出るため、難聴に気付いたら早めに医療機関を受診することが重要だ。
難聴を発症する原因は様々で、耳そうじのやりすぎで耳の内側が炎症を起こすケースや、中耳炎、メニエール病などが挙げられる。乳幼児の難聴は、遺伝のほか、おたふくかぜや風疹の母子感染などが引き金となる。難聴は、原因や症状の程度によって治療法が大きく異なる。
番組では、秋田市にある木村耳鼻咽喉科の木村洋元院長が、難聴の種類や症状、治療法を詳しく解説する。
【2月18日放送】「良性発作性頭位めまい症」
[出演]木村耳鼻咽喉科 木村洋元さん

良性発作性頭位(りょうせいほっさせいとうい)めまい症は、めまいを引き起こす代表的な病気で、特定の方向に頭を動かした時だけめまいが起こるのが特徴だ。
良性発作性頭位めまい症は、耳の一番奥にある内耳という部分で、耳石がはがれ落ち、三半規管の中に入り込むことで発症する。寝返りをした時や、うがいのために上を向いた時など、特定の方向に頭を大きく動かすと、三半規管の中のリンパ液の流れに異常が生じてめまいが起こる。めまいが起こる頭の位置は患者によって違い、数秒から数分でおさまることがほとんどだ。難聴や耳鳴りといった聴覚の症状は出ない。
疲れやストレスなどにより、心身が弱っている状態に加え、デスクワークなど、長い時間頭を動かさずに同じ姿勢でいたり、入院などにより、寝たきりの状態が続いたりすると耳石がはがれやすく、良性発作性頭位めまい症の引き金となる。
番組では、秋田市にある木村耳鼻咽喉科の木村洋元院長が、良性発作性頭位めまい症の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【2月11日放送】「めまいや耳鳴り メニエール病」
[出演]木村耳鼻咽喉科 木村洋元さん

メニエール病は激しいめまいを繰り返すのが特徴で、耳の一番奥にある内耳という部分の異常が原因となる疾患だ。
めまいが10分程度から長いと数時間続くことに加え、難聴や耳の閉そく感を伴うこともある。めまいは、1週間に1回程度から1年に1回程度と、頻度に個人差があるのが特徴。40歳代から60歳代の女性の発症が多く、責任感が強く、きちょうめんな人が発症しやすいと言われている。
耳の一番奥の内耳で内リンパ液が増えすぎることがメニエール病発症の引き金となる。内リンパ液が増え、内耳にある三半規管のはたらきが阻害されるとめまいを感じ、蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる音を感じとる器官のはたらきに障害が出ると難聴の症状が出る。内リンパ液は、ストレスや心身の疲れ、気圧の変化などによって増えることがある。
メニエール病は、病状が進行すると治療が難しくなったり、完全に治ることがなくなったりするため、早期発見と治療の開始が重要になる。
番組では、秋田市にある木村耳鼻咽喉科の木村洋元院長が、メニエール病の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【2月4日放送】「正しい知識を 乾癬(かんせん)」
[出演]せんのは皮ふ科・アレルギークリニック 千葉貴人さん

乾癬(かんせん)は、免疫の異常により皮膚の一部に発疹が起こる疾患。かさぶたのような皮膚片がはがれ落ちることがあるため、身体的な症状だけでなく、ほかの人の視線が気になり、夏に薄着ができないなど、心理的な負担も大きい病気だ。
乾癬(かんせん)には様々な種類があり、もっとも多いのは「尋常性乾癬(かんせん)」と呼ばれるものだ。皮膚に赤い発疹ができ、発疹の表面にうろこのようなかさぶたができて、はがれ落ちるのが症状の特徴。かゆみが出ることもある。肘や膝などの関節の周辺、腰や尻、頭など、圧迫や摩擦などの刺激を日常的に受けやすい部分に症状が出やすい。
乾癬(かんせん)は免疫機能の異常がきっかけとなって発症すると考えられていて、人から人にうつることはない。異常なスピードで皮膚の細胞が増殖して、うろこのような皮膚が積み重なり、ぽろぽろとはがれ落ちる。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すため、その時の症状に応じて塗り薬や飲み薬を使い、治療を進める。
番組では、秋田市にある「せんのは皮ふ科・アレルギークリニック」の千葉貴人院長が、乾癬(かんせん)の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【1月28日放送】「冬の肌のかゆみ 皮脂欠乏症」
[出演]せんのは皮ふ科・アレルギークリニック 千葉貴人さん

皮脂欠乏症は、皮膚が乾燥してかゆみが出る皮膚疾患だ。空気が乾燥する冬に発症しやすいのが特徴。
皮膚の表面を覆っている皮脂は、皮膚内の水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保っているが、皮脂が少なくなると皮膚内の水分が蒸発して乾燥する。皮膚が乾燥すると、かゆみを感じる知覚神経が過敏になって毛布や衣類との摩擦など、わずかな刺激でもかゆみを感じるようになる。
症状は、腹のまわりや肩、もも、腕など広い範囲に出る。入浴後や布団に入った後など、体があたたまるとかゆみが増すことが多く、かいてしまうことで皮膚が傷つき、症状が悪化する。
冬に室内の湿度を一定に保ち、皮膚の乾燥を防ぐためには、加湿器の使用などが有効だ。また、皮膚欠乏症の治療では、保湿剤を使って乾燥した皮膚を正常な状態に戻すようにする。
番組では、秋田市にある「せんのは皮ふ科・アレルギークリニック」の千葉貴人院長が、皮脂欠乏症の症状や原因、治療法を詳しく解説する。
【1月21日放送】「日常生活にも要因 巻き爪」
[出演]せんのは皮ふ科・アレルギークリニック 千葉貴人さん

巻き爪は、爪の端が内側に巻き込むように変形する疾患。力がかかりやすい足の親指に起こることが多い。
巻き爪は、皮膚に食い込んで激しい痛みを引き起こすこともあるが、初期の段階では痛みがないことも多く、放置して症状が進行し、医療機関に駆け込む人が多いという。巻き爪は、運動などの激しい動きをした際に、爪が皮膚に刺さって傷ができ、傷ができた皮膚が炎症を起こすこともある。
爪を深く切り過ぎることや、サイズが合わない靴を履くことで爪や指に過剰な力が加わり、巻き爪の原因となる。また、入院で寝たきりの状態が続くなど、足の指に力が加わらない状態が長く続くことも、巻き爪の引き金になる。
巻き爪は、爪の曲がりを少しずつ矯正する治療法が主流だ。金属製のクリップなどを爪の先に装着して力を加える方法などがあり、いずれの治療法も完治するまでに数か月かかるという。
番組では、秋田市にある「せんのは皮ふ科・アレルギークリニック」の千葉貴人院長が、巻き爪の症状や原因、治療法を詳しく解説するほか、日常生活でできる予防法を紹介する。
【1月14日放送】「アルコール依存症からの回復」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子さん

アルコール依存症は、飲酒量を自分でコントロールできなくなる脳の病気だ。長い期間にわたる大量の飲酒のほか、心の傷もアルコール依存症の引き金になる。
アルコール依存症の特徴は、患者本人が依存症であることを認めたがらないことだ。このため、福祉関係機関への相談や治療が遅れるケースが多いという。アルコール依存症に対する誤解や偏見のほか、回復のイメージをつかめないことなどが、依存症を認めようとしない原因だという。
アルコール依存症の治療では、専門家が面接などを通して、患者本人を断酒の決意と実行に誘導する手法などがとられる。回復のサポートとして、アルコールに対して体の拒否反応が現れる抗酒薬や減酒薬などが使用されることもある。患者本人のほか、家族も断酒会などの自助グループに参加し、同じような状況の人と語り合うことが、社会で孤立しないために必要だ。
番組では、秋田大学大学院医学系研究科の米山奈奈子教授が、アルコール依存症の治療や、患者本人、家族を支える国や県の体制などについて詳しく解説する。
【1月7日放送】「身近な問題 アルコール依存症」
[出演]秋田大学大学院医学系研究科 米山奈奈子さん

アルコールはたくさんの人に親しまれているが、依存性が高く、長い間、大量に飲酒を続けると、誰でもアルコール依存症になる可能性がある。
アルコール依存症は、飲酒量を自分でコントロールできなくなったり、アルコールに対する慣れが出て、飲酒量が増えたりといった症状が特徴。アルコールが抜けると、手の震えや幻覚などが現れる離脱症状がみられる場合もある。
アルコール依存症は、脳の神経回路が関係する病気で、アルコールの分解が速い体質や未成年からの飲酒などが原因としてあげられる。また、事件や事故、災害による心的外傷後ストレス障害や、幼少期に家族や知人に暴力や虐待を受けるといった体験がアルコール依存症の引き金になることもあるという。アルコール依存症の患者は体や心の健康を損なうだけでなく、仕事を続けられなくなったり、過度な飲酒が家庭内の別居や離婚を招いたりして、社会で孤立しがちなのが特徴。
番組では、秋田大学大学院医学系研究科の米山奈奈子教授が、アルコール依存症の症状や原因などについて詳しく解説する。
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