“メイドイン秋田”を全国へ!航空機に風車の存在を知らせる「航空障害灯」県のマッチング支援をきっかけに共同開発

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秋田 2025.06.20 17:56

秋田県内の企業と県外企業がノウハウを共有しあう県のマッチング支援をきっかけに共同開発された風力発電向けの装置が、潟上市の風車に設置されました。

県庁に報告に訪れた企業の担当者は、“メイドイン秋田”を今後全国にも広げていきたいと意気込みを語りました。

県庁を訪れたのは、横浜市で航空標識などを制作する日本光機工業と、井川町で再生可能エネルギー事業を展開するアイセス、それに風車の保守・点検などを行っている、秋田市のウェンティ・ジャパンです。

日本光機工業とアイセスは、企業同士が県境を越えてノウハウを共有しあう、県のマッチング支援をきっかけに、夜間に飛ぶ航空機に対して風車の存在を知らせるライト・航空障害灯の共同開発を、3年前から進めてきました。

日本光機工業が、陸上風力の航空障害灯で国内トップレベルのシェアを誇る豊富な知識を、アイセスが、製品を軽量化する技術を互いに共有しあったかたちです。

その1号機が4月に完成し、ウェンティ・ジャパンが管理する潟上市の風車に設置されました。

ウェンティ・ジャパンは、これまでも、一部の風車に日本光機工業の航空障害灯を使ってきましたが、軽量化が実現した今回の製品へと徐々に切り替えていきたい考えです。

日本光機工業 石崎康充 社長
「やっぱり秋田の航空障害灯で秋田の空の安全を守るっていうことがうれしく思いまして、また、今後、秋田製の航空障害灯が全国に広がっていくように、製造拠点をこうやって協力して設けることができましたので、引き続き会社としても頑張っていきたいと思ってます」

鈴木 知事
「あの光っているやつは、県(内の企業)が作っているんだよと言えるのは、とてもいいことだなと思いますので、これからさらなる増設と、また、県外への展開というのも楽しみにしております」

アイセス 齊藤徹 代表取締役
「今回いただいたチャンス、この航空障害灯の設計・製造の方、これをもっと幅広い分野、分野と言っても多種多様というわけではなくて、同じようなジャンルですね、の方にもぜひいろいろチャレンジできたらなというふうには思っています」

アイセスが航空障害灯の開発をするのは、今回が初めてです。

3者は“メイドイン秋田”の航空障害灯を、今後、全国にも広げていきたい考えです。