三種町の特産・ジュンサイの収穫期も…今年は50年で初めての「大凶作」!?6月の天候に期待 秋田

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秋田 2025.05.28 18:00

これから旬を迎える三種町の特産・ジュンサイの収穫が本格化しています。

今年は生育が遅れているということで、農家は「大凶作だ」と話しています。

三種町下岩川の北林農場です。

26アールの沼でジュンサイを栽培しているこの農場では、先月下旬に摘み取り体験が始まりました。

農家の北林辰男さんは、今年のジュンサイ沼は、いつもと様子が違うと話します。

北林辰男さん
「今年は大凶作です。俺ちょうど減反政策の時初めてやったんだけど、50年になるんだけども、こんな凶作は初めてだ。俺は」

実際に沼に出てみると…。

北林さん
「いつもは今頃だったら(葉で)下が見えないんだ」
鴨下望美アナウンサー
「あ、下が見えないんですね」
北林さん
「いっぱいになって、でもまだ空き地がまだ3分の2もあるのでね」

例年であれば、この時季は青々とした葉が沼一面を覆いますが、今年は葉と葉の間隔が広く、まばらです。

ジュンサイは、沼の底に張った根からたくさんの茎が伸び、その茎に出た新芽を食用として収穫します。

しかし。

北林さん
「これが去年の苗。これが今年の新しくできた新しい芽。まだ少ししか出てないから」

去年のものと比べると、今年は茎の長さが短く、新芽が育っていませんでした。

春先に雨の日が多く、日照時間が平年と比べて少なかったことなどが要因とみられています。

生育は遅れているものの、プルンとした食感のジュンサイが育っていて、北林農場には、来月、県の内外から多くの人が摘み取りに訪れる予定です。

北林さん
「おいしさは変わらない」
「(例年は)6月いっぱいが一番最高の季節なの」
鴨下アナ
「じゃあ今年はちょっと遅れているけど、6月になれば」
北林さん
「うん、期待するしかない」

秋田の夏の味覚、ジュンサイを多くの人に味わってもらいたい。

最盛期を迎える来月に向けて天候が安定し、生育が進むことを、農家も心待ちにしています。